「ロックの神様」愛用の楽器が一堂に、NYで特別展

2019/4/2 10:03
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【ニューヨーク=河内真帆】ジミヘン、クラプトン、ジェフ・ベック、プリンス……。「ロックの神様」たちがコンサートやレコーディングで使った楽器約130点を集めた特別展が8日、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開幕する。1930年代から現在に至るまで、人々を熱狂させてきた名器が時代を超えて一堂に会する。

クラプトンが愛用した「ブラッキー」。名曲「レイラ」もこのギターで演奏した。

1969年ごろレッド・ツェッペリンのツアー中にジミー・ペイジがステージ上で並べたギターやアンプのフォーメーションを再現

ロックンロールの先駆者チャック・ベリーの愛用ギター、ギブソン社のES-350Tモデル。世界的なヒット曲「ジョニーbグッド」はこのギターから生まれた。

1967年から69年にかけてジミ・ヘンドリックスが愛用した「ラブ・ドロップス」は本体の模様を本人がマニキュアで描いたという

特別展「プレー・イット・ラウド(爆音で弾いてくれ)~ロックン・ロールの楽器」の会期は10月1日まで。

1日開かれた報道陣向けの内覧会に特別ゲストとして登場したレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジ氏は「僕が11歳のころエレキギターは学校に持っていったら没収されるような扱いだった。それがメトロポリタン美術館にローマ帝国時代の石像と並んで展示されるなんて僕には夢としか思えない」と苦笑した。

今回展示される楽器の製作年は1939年から2017年までと幅広い。チャック・ベリーが名曲「ジョニー・B・グッド」を弾いたギブソン社のES-350Tモデルから、ジミ・ヘンドリクスやエリック・クラプトンの愛用ギター、新しいものではレディー・ガガの特注ピアノも並ぶ。ロック史の一シーンとして、ジミー・ペイジ氏は自らのギターコレクションとアンプを貸し出し、1969年ごろのステージを再現した。

保守的といわれる同美術館がロック楽器に焦点を合わせた特別展を開催するのは初めて。「ロックスター本人たちが自分たちの楽器を貸し出してくれるということで、話が一挙に進んだ」(マックス・ホライン館長)という。

いまや音楽制作はパソコンやスマートフォンで誰でも簡単にできるようになり、エレキギターの人気は低迷する。18年には米ギブソン社が経営破綻に追い込まれた。ロックがコンサート会場ではなく美術館で「鑑賞」するものになったのは時代の流れともいえる。

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