2月の米小売売上高、0.2%減 予測下回る
【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が1日発表した2月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.2%減少した。2カ月ぶりのマイナスで、0.2%程度の増加を見込んだダウ・ジョーンズまとめの市場予測に反して減少した。前年同月比では2.2%増加した。

建築園芸資材を扱う店の売り上げが前月比4.4%減ったほか、家電や食料品店、百貨店などの売り上げも減少した。全体から自動車・関連部品を除いた売上高は0.4%の減少だった。
小売売上高は2018年12月に米株式市場の動揺や政府閉鎖の影響で消費者心理が冷え込み大きく落ち込んだ。19年1月にやや回復したが、2月は厳冬や政府閉鎖による税還付の遅れが消費抑制につながった可能性が指摘されている。
賃金は力強く伸びており、消費者景況感も良好なことから、パンセオン・マクロエコノミックス主任エコノミストのイアン・シェファードソン氏は「消費の鈍化は続かず、4~6月期には改善する」との見方を示した。
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