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株価収益率13.87倍13.43倍
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新年度、日本株の回復力は 機関投資家に聞く

2019/4/1 23:04
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世界景気が減速し、通商交渉や英国の欧州連合(EU)離脱など政治問題も決着が見えない。米欧の利上げ見送りや、中国の景気対策で戻り歩調となった株価の先行きには不透明感が強い。海外投資家の売りが止まらず、日本株は世界の中で出遅れが目立つ。2019年度の日本株の回復力や有望業種を、ブラックロック・ジャパンの福島毅チーフ・インベストメント・オフィサーなど国内外の機関投資家に聞いた。

■夏までボックス圏

ブラックロック・ジャパンの福島毅チーフ・インベストメント・オフィサー

2019年度の日本株は大幅な上昇は見込みにくい。日経平均株価は夏までボックス圏が続いた後、中国経済の回復とともに上昇するとみるが、昨年度の高値(2万4270円)は抜けないだろう。世界の景気は深い後退には至らないものの減速が続く。日米交渉で為替が議論の対象となり、円高・ドル安が進むリスクもある。

不安要素が多いなかでは、自己資本利益率(ROE)が高く、安定した利益を稼げる「クオリティー(優良)株」の成績が良いだろう。景気の影響を受けやすいバリュー(割安)株は厳しい展開が続きそうだ。

個別株ではクラウドコンピューティングなどを提供するIT(情報技術)サービスが有望とみる。残業規制のある働き方改革関連法の施行や人手不足で、生産性向上につながるITへの需要は大きい。インバウンド(訪日外国人)関連では、鉄道や観光などのサービス銘柄に期待する。複数回にわたり日本のあちこちを訪れるリピーターが増えている。

世界の株式では経済成長率が比較的、高い米国株や新興国株を「オーバーウエート(多めに保有)」とし、日本株は「ニュートラル(市場平均並みに保有)」としている。海外投資家に日本株が再び買われるには、企業のM&A(合併・買収)による選択と集中やコーポレートガバナンス(企業統治)改革を進めなければならない。

■小型株の魅力高まる

米運用会社ロイス・アンド・アソシエイツのリード・ポートフォリオ・マネジャー デービッド・ナデル氏

運用する中小型の国際株ファンドでは、日本株への資金配分が2割を超える。投資先地域として最大だ。日本の小型株は(現預金から有利子負債を引いた)ネットキャッシュの4倍程度の水準で取引され、米国の中小型と比べて極めて割安だ。企業財務の健全性も高い。資本効率への意識も着実に高まっている。

私たちのファンドは(2019年10月の)消費税率引き上げの影響を受けにくいと考えている。消費者向けビジネスは避け、法人向け(BtoB)サービスを手がける企業に投資しているからだ。市場平均では一般消費財・日用品株の組み入れ比率が合計で20%弱に達しているが、当ファンドでは2.5%程度に抑えている。

法人向けビジネスでも、利益率や資本効率の高い会社を選んでいる。日本株では技術者派遣のメイテックや中古車オークション運営のUSSなどだ。主なサービス提供先は日本国内だ。投資先の選別で、中国景気減速の影響も限定できるとみている。

「物流倉庫の自動化」というテーマに注目しており、保有株上位にスイスのカーデックスと日本のダイフクが入る。両社の手がける自動化システムの需要は、電子商取引(EC)市場の拡大で確実に伸びるとみている。EC運営会社よりも割安に投資できる点も魅力的だ。

(聞き手はニューヨーク=宮本岳則)

■日経平均、年末に2万3000円

コモンズ投信・伊井哲朗社長

2019年度の日経平均株価は、2万~2万2200円で推移した後に、19年末にも2万3000円を上回るとみている。景気循環を考慮すると半導体や機械の在庫調整が進み、関連株が年末に向けた株価上昇をけん引するだろう。

秋までは世界の景気減速と企業業績の下方修正への懸念が重荷になるとみる。ただ、各国が財政や金融政策で対応し、大きな景気後退には陥らず、株価の底割れもないだろう。米国経済が強く、為替相場の円安・ドル高基調が続くことも輸出関連株などの追い風になる。

相場の注目テーマは次世代通信規格「5G」だろう。大きなイノベーション(技術革新)とみている。足元は関連機器メーカーの株式が買われているが、今後は5Gを利用したサービスを提供する銘柄にも市場の関心が広がりそうだ。

小型株も興味深い。早くから海外展開を見据えて事業を展開する企業には成長の余地が大きい。組織運営に優れた優秀な若い経営者に注目した投資も有効だ。

シナリオが狂うとすれば、米国経済の大幅な減速だ。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに転換すれば、円高・ドル安に振れかねない。市場のトレンドに追随する「プログラム取引」の存在感が強まっており、高い変動率(ボラティリティー)も続くとみられる。慎重な運用が必要だ。

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