新時代への挑戦に期待 中国5県入社式、トップ訓示

2019/4/2 6:30
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新たな元号が「令和」と決まった1日、中国5県では主要企業が一斉に入社式を開いた。デジタル化や競争環境の激化など、各社それぞれに大きな変革期に直面している。企業経営者は新入社員に変化をチャンスと捉え、積極的に挑戦するようエールを送った。

入社式で新入社員と握手するマツダの丸本社長(1日、広島県府中町)

マツダは前年度より約1割多い652人が入社した。2024年3月期に世界販売を現在より約2割多い200万台にする目標を掲げており、将来の生産増などを想定して高卒の技能系社員を増やした。

丸本明社長は「自動車業界は100年に一度の大変革期にある。規模は小さくとも、キラリと光る独自性を持つ会社を目指す」とあいさつ。新入社員の南圭紀さんは「車好きを大事にしてファンを増やすマツダの方針に共感した。新時代の発展を支えていきたい」と意気込んでいた。

JFEスチール西日本製鉄所(福山地区)の渡辺敦所長は中国の需要拡大について触れた上で、「ベテランの技能を受け継ぎつつ、自覚と責任を持ってチャレンジし続けることで世界最大の製鉄所を支えていってほしい」と激励した。

215人が入社した中国電力は広島市の本社で全員の名前を読み上げて辞令を交付。清水希茂社長は昨夏の西日本豪雨での被災に対して全社一丸で早期復旧に取り組んだ体験を挙げ「先輩社員から仕事に対する姿勢や使命感もしっかり受け継いでほしい」と訴えた。

アパレル大手のストライプインターナショナル(岡山市)の石川康晴社長は飲食やホテル、電子商取引(EC)分野などへの事業拡大路線を続けている点を挙げ、「服を売るだけでなく、我々と一緒に挑戦を楽しむという考え方で仕事をしてほしい」と話した。

百貨店の天満屋の江国成基社長は「お客様の心を豊かにする、地域社会に貢献するという2つの理念を持った付加価値を一緒に創造していきたい」と意気込んだ。

金融業ではマイナス金利に加え、異業種の参入などで厳しい事業環境が続く。各行の経営者は前例にとらわれず、柔軟な発想で地域経済への貢献を求めるメッセージを送った。

広島銀行はひろぎん証券と合わせて177人が入行、入社した。部谷俊雄頭取は「先入観を持たず、お客様のニーズに応えるマーケットインの取り組みを実践してほしい」と話した。山口フィナンシャルグループ(FG)は266人が入社。吉村猛社長は「スマートフォンが銀行の代わりになる時代も遠くない。この変化をチャンスと捉え、世界のどこにもない金融グループに変貌していこう」と呼びかけた。

中国銀行の宮長雅人頭取は「前例踏襲から脱却し未来志向の大きな変革が必要だ」と語った。山陰合同銀行の石丸文男頭取は「地域の成長のため、新しい感覚や行動力を発揮し、新たな風を吹き込んでいただきたい」とエールを送った。

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