日産の電池会社、中国資本で再出発 パナを猛追

2019/4/1 18:13
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車載電池の新会社エンビジョンAESCグループ(神奈川県座間市)が1日、同日付で事業開始したと発表した。中国の再生可能エネルギー関連企業のエンビジョングループが80%、日産が20%を出資する。傘下には、日産自動車がエンビションに売却した車載電池子会社などが入る。日産が事業再編で手放した事業を柱に、中国資本で再スタートする。

エンビジョンAESCジャパンの野田俊治経営企画部長は「世界シェア20%を目指す」と語った(4月1日、東京都内)

新会社は車載電池の世界シェアで韓国LG化学(10%)に次ぐ、世界5位のシェア6%を持つ見込み。将来的にシェア20%超えを目指し、世界首位のパナソニックに次ぐ規模を狙う。

日産が売却したオートモーティブエナジーサプライ(AESC、同市)を前身とする新会社エンビジョンAESCジャパン(同市)が傘下に入る。このほか、日産がエンビジョングループに譲渡した米英のバッテリー会社のほか、NECが同グループに売却した電池の電極を製造するNECエナジーデバイス(相模原市)も加わる。

中国には大規模な工場を建設中で、年間20ギガワット時分の生産能力を持つとしている。現地の自動車メーカー向けの仕様変更などを担う研究開発拠点も開設し、メーカー側の要求に柔軟に対応する。

20年には、次世代型の電池を生産開始するとしている。現状、納入先の9割が日産で、将来的に中国の現地企業など他の自動車メーカーの割合を増やす。

最高経営責任者(CEO)にはAESC元社長で、日産自動車の松本昌一理事が就任した。日産では中国の現地会社で経営企画本部長なども歴任し、中国やバッテリー事業に精通している。

(浅山亮)

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