2019年9月15日(日)

「新風吹き込んで」「海外赴任 挑戦を」九電や安川電が入社式

2019/4/1 19:40
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新年度を迎えた1日、九州・沖縄の主要企業が各地で入社式を開いた。世界景気の先行き不透明感が強まり、競争環境が激化するなか、新入社員に挑戦する姿勢や柔軟な発想を求める訓示をする経営トップが相次いだ。

九州電力の入社式で池辺社長のあいさつを聞く新入社員(1日、福岡市城南区)

九州電力の入社式で池辺社長のあいさつを聞く新入社員(1日、福岡市城南区)

「皆さんは会社に新風を吹き込んでくれる存在。先輩に助言をもらいながら、アイデアに磨きをかけてほしい」。九州電力の池辺和弘社長は福岡市で開いた入社式で新入社員に語りかけた。

同社は1日、電気料金を平均1.3%引き下げた。来年4月には送配電部門を分社化する「発送電分離」も控える。池辺社長は「海外や再生エネに加え、新分野にも挑戦していく」と話した。

西部ガスの道永幸典社長も「失敗してもかまわないので『即応力』を持った社員になってほしい」と呼び掛けた。

JR九州の青柳俊彦社長は「上場後初めて策定した中期経営計画が始まる。次なる成長ステージに向け、持続的な鉄道サービスの構築と戦略的な街づくりを進めなければならない」と話した。

西日本鉄道の倉富純男社長は「新元号が令和となって最初の新入社員。新社屋に移転して最初の社員でもある。地域、日本、世界を成長させるという志を持ってほしい」と話した。

製造業では米中貿易摩擦や技術革新への対応が求められている。安川電機の小笠原浩社長は「常に世界を意識し、世界一にこだわり、何事にもチャレンジしていこう」とあいさつ。TOTOの喜多村円社長は「製品からサービスまで社員の行動すべてがブランドになる。海外赴任の機会があれば積極的に手を挙げ、挑戦してほしい」とエールを送った。

トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)では永田理社長が「自動車産業は大きな変革の渦の中にあるがモノ作りのプロは新しい時代に必要とされる」と強調した。

1日にふくおかフィナンシャルグループと経営統合し、2020年10月には親和銀行と合併して「十八親和銀行」となる十八銀行。森拓二郎頭取は「従来にとらわれない新しい発想でビジネスモデルの構築が求められている。可能性のある長崎にしていこう」とあいさつした。親和銀行の吉沢俊介頭取は「地域経済は人口減や高齢化など構造的な問題を抱えており、これまで以上に活性化させる役割が期待されている」と強調した。

九州の地銀はマイナス金利政策による収益低減やフィンテックへの対応が求められている。福岡銀行の柴戸隆成頭取は新入行員に「少子高齢化やデジタル技術の発展など想定を超えるスピードで環境が変わっているが、脅威ではなく成長の機会だ」と語った。西日本シティ銀行の谷川浩道頭取は平成の30年間で日本と世界の関係が大きく変化したことに触れ、「新時代元年入行組の活躍に期待する。運命共同体の未来を背負って立つ気概を持ってほしい」と述べた。

鹿児島銀行の上村基宏頭取は鹿児島市で開いた入行式で「地域経済の持続的な発展に貢献していくためには、常識にとらわれない柔軟な発想が必要になる」と訓示した。

佐賀銀行の坂井秀明頭取は「これまでの価値観や常識で測れない変化がすでに始まっており、当行も従来の銀行のビジネスモデルに固執することなく、柔軟に対応し進化していく必要がある」と述べた。その後、新入行員の大崎泰誠さんが毛筆で「令和」と揮毫(きごう)し、記念写真に収まった。

沖縄県で百貨店などを展開するリウボウホールディングスの糸数剛一会長も「日本の消費社会は成熟化し業界の垣根がなくなっている。皆さんの新しい発想や提案が重要になってくる」と訴えた。沖縄セルラー電話の湯浅英雄社長は「(通信サービス業界は)新規参入や総務省の販売規制などで競争がますます激化する。多角的な事業展開が求められており、新しい領域へ果敢にチャレンジしてほしい」と話した。

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