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球場改修に長打力補強 ロッテ、待望の本塁打王は?
編集委員 篠山正幸

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2019/4/2 6:30
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打った瞬間、柵越えを確信した打者が、ゆっくりとベースを周り始める――。もっともプロ野球らしいシーンの一つだろう。そういう場面をなかなか目にできなかったロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアムの様相が変わるかもしれない。今年こそは本塁打王を、との期待もわく。

「打った瞬間、歩きたいが、歩けない。入ったと思ったのが風で戻されるのを見ちゃったら、絶対走らざるをえない」。5年目の昨年、24本塁打と長距離砲としての才能を開花させた井上晴哉のぼやきを思い出す。今年1月、自主トレを公開し、今季にかける意気込みを語ったときのことだった。

外野フェンスを最大4メートル前へ

パワー自慢の打者たちをも悩ませてきたのが、ときにはスコアボード上のこいのぼりのヒモがちぎれてどこかへ飛んでいき、まれにだが、中止を余儀なくされることもあるマリンスタジアムの風の強さだった。打球が押し戻されることもあれば、スタンドの構造の関係か何かで、案外伸びることもあり、その風向きはとらえどころがない。

昨季24本塁打の井上は今季の球場改修を味方にいっそうの量産を狙う=共同

昨季24本塁打の井上は今季の球場改修を味方にいっそうの量産を狙う=共同

手応えは十分で、他の球場ならゆっくり走り出せるような打球でも油断できない。「何本か去年もあった。(本当なら)歩けるヤツが」と井上。

割りを食ってきた打者たちの救いになるかもしれないのが、外野フェンスを最大で4メートル前に引き出した今オフの球場改修だ。従来のフェンスの手前に「ホームランラグーン」という臨場感を高めた観覧席を新設した。形状は違うが、本塁打増に結びついたとされるヤフオクドームの「ホームランテラス」をイメージすればいいかもしれない。

3月29日の開幕戦で、楽天のゼラス・ウィーラーがラグーン席のフェンスに当たってスタンドに飛び込む本塁打を放ち、早速改修効果を示した。

ロッテ投手陣がその「狭さ」を過剰に意識し、四球を連発。「慎重になりすぎている」と井口資仁監督を嘆かせる副作用も出ているが、打者にはありがたい改修であるのは確かだろう。

開幕3連戦では影を潜めていた名物の強風も、やがては吹き始めるはず。ということを考えると、いかにいい当たりでも、安心して歩きだせる、ということにはならないだろうが。

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