2019年6月25日(火)

勝負はこれから

フォローする

球場改修に長打力補強 ロッテ、待望の本塁打王は?
編集委員 篠山正幸

(1/2ページ)
2019/4/2 6:30
保存
共有
印刷
その他

打った瞬間、柵越えを確信した打者が、ゆっくりとベースを周り始める――。もっともプロ野球らしいシーンの一つだろう。そういう場面をなかなか目にできなかったロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアムの様相が変わるかもしれない。今年こそは本塁打王を、との期待もわく。

「打った瞬間、歩きたいが、歩けない。入ったと思ったのが風で戻されるのを見ちゃったら、絶対走らざるをえない」。5年目の昨年、24本塁打と長距離砲としての才能を開花させた井上晴哉のぼやきを思い出す。今年1月、自主トレを公開し、今季にかける意気込みを語ったときのことだった。

外野フェンスを最大4メートル前へ

パワー自慢の打者たちをも悩ませてきたのが、ときにはスコアボード上のこいのぼりのヒモがちぎれてどこかへ飛んでいき、まれにだが、中止を余儀なくされることもあるマリンスタジアムの風の強さだった。打球が押し戻されることもあれば、スタンドの構造の関係か何かで、案外伸びることもあり、その風向きはとらえどころがない。

昨季24本塁打の井上は今季の球場改修を味方にいっそうの量産を狙う=共同

昨季24本塁打の井上は今季の球場改修を味方にいっそうの量産を狙う=共同

手応えは十分で、他の球場ならゆっくり走り出せるような打球でも油断できない。「何本か去年もあった。(本当なら)歩けるヤツが」と井上。

割りを食ってきた打者たちの救いになるかもしれないのが、外野フェンスを最大で4メートル前に引き出した今オフの球場改修だ。従来のフェンスの手前に「ホームランラグーン」という臨場感を高めた観覧席を新設した。形状は違うが、本塁打増に結びついたとされるヤフオクドームの「ホームランテラス」をイメージすればいいかもしれない。

3月29日の開幕戦で、楽天のゼラス・ウィーラーがラグーン席のフェンスに当たってスタンドに飛び込む本塁打を放ち、早速改修効果を示した。

ロッテ投手陣がその「狭さ」を過剰に意識し、四球を連発。「慎重になりすぎている」と井口資仁監督を嘆かせる副作用も出ているが、打者にはありがたい改修であるのは確かだろう。

開幕3連戦では影を潜めていた名物の強風も、やがては吹き始めるはず。ということを考えると、いかにいい当たりでも、安心して歩きだせる、ということにはならないだろうが。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

プロ野球コラム

ドラフト会議

電子版トップスポーツトップ

勝負はこれから 一覧

フォローする
23日のオリックス戦で延長10回に大量リードを許す展開を見つめる緒方監督(中央)=共同共同

 広島がセ・パ交流戦で4勝12敗1分け(6月24日現在)と負け越した。リーグ半ばの“中間テスト”の意味合いがある交流戦で及第点を取れず、リーグ4連覇に暗雲がたれ込めるが、3週間、いたずらにもがき苦しん …続き (6/25)

5月2日の中日戦で天井へ当たる三塁適時内野安打を放つ巨人・岡本=共同共同

 「フォーアウトを取る野球は難しいということですねえ」。巨人・原辰徳監督が、しみじみと語ったのは岡本和真の“凡飛”が、東京ドームの天井に当たって安打となったことから逆転勝ちした中日戦(5月2日)のあと …続き (6/11)

上原のシーズン半ばでの引退決断には、チームに影響のない形で辞めるという強い意志があったことがうかがえる=共同共同

 シーズン半ば、巨人復帰後の上原浩治(44)が、ユニホームを脱いだ。復活を心待ちにしていたファンにとっては寂しい限りだろうが、誰よりも悔しい思いをし、決断の苦しさを味わったのは当人だろう。自己に対する …続き (5/28)

ハイライト・スポーツ

[PR]