2019年6月21日(金)
時価総額(普通株式ベース)
  • 東証1部 5,947,307億円
  • 東証2部 71,036億円
  • ジャスダック 87,310億円
東証1部全銘柄の指標
連結前期基準予想
純資産倍率 1.15倍 --
株価収益率13.95倍13.50倍
株式益回り7.16%7.40%
配当利回り2.07% 2.08%
株式市場データ

最新の市場情報

「※」は20分以上遅延
日経平均株価(円) 21,462.86 +128.99
日経平均先物(円)
大取,19/09月 ※
21,400 +130

日経チャンネルマーケッツでは、マーケット・経済専門チャンネル日経CNBCの番組をライブ配信。配信中の番組から注目のトピックスをお届けします。

#20「花王が初のESG戦略 『容器革命』欧米でも標準化狙う」[映像あり]

6月20日(木)13:20

トップに聞く[映像あり]

日本郵政 社長 長門 正貢

6月20日(木)09:50

[PR]

マーケットニュース

フォローする

市場が見る非連続の時代(一目均衡)
編集委員 藤田和明

2019/4/1 16:00
保存
共有
印刷
その他

バリュー(割安株)投資で知られる米運用会社ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメントが保有を増やし始めた資産がある。金だ。

運用する主力ファンドは2月時点で、金相場に連動する上場投資信託(ETF)および金鉱株に13%を振り向けている。それまでは10%を維持してきたが、昨年9月から徐々に引き上げ始めた。

金融市場では「守りの金」と呼ばれ、不測の事態に備える資産だ。過去、市場の急変時ほど金は株式と逆の相関を示してきた。世界的に株安が広がった昨年秋、10~12月にMSCI世界株指数は14%下落したが、ニューヨーク金相場は逆に7%上昇した。

ただ、金を持つ意味はそれだけにとどまらない。金は長期にわたり価値を保持し続ける。「仮に貨幣システムが揺らぐことがあれば金が保険の役目を果たす」。ファースト・イーグルの運用責任者マシュー・マクレナン氏は、かつてこう説明していた。

3月初旬、米運用大手ピムコが米西海岸で催した経済予測会議。ここでも今までの常識が通用しなくなる時代に議論が及んだ。深まる所得や富の格差。その是正は積極的な財政拡張で対応すべきだとの主張が大手を振るかもしれない。ポピュリズムの圧力に押されて、パラダイムシフトが起きる兆候が指摘された。

財政の規律が失われれば、いずれ長期金利が上昇し、インフレリスクを呼び起こしかねない危ない橋を渡ることになる。「どの程度、建設的に、あるいは破滅的になるか」。会議では、予期できない市場の急変に長期的に備えておく必要性が確認された。

世界では痛みを伴う構造改革が進まない。金融緩和と財政政策に頼る構図に舞い戻る。それは新たなひずみを大きくする。「危機への対応が次の危機を準備してしまう繰り返し」。野村総合研究所の木内登英氏の警鐘だ。

悲観派で知られる著名投資家マーク・ファーバー氏はかつて「米国の量的緩和は99回まで続くだろう」と予言していた。マネー依存を抜けられず、行き詰まるまで緩和を繰り返す可能性への皮肉を含んでいる。

5月から新元号「令和」が始まる。昭和の始まりは金融恐慌直前、世界が金本位を巡って揺れる局面だ。平成の始まりは東西冷戦が終わり、バブルの頂点からデフレに突入する入り口だ。元号の変わり目をたどるだけでも、時代ごとに経済の枠組みが大きく変貌したのがわかる。

次の時代をみる市場の視点は何か。東京海上アセットマネジメントの平山賢一氏は現行の通貨制度が揺らぐとみる。「そのときは金よりも、デジタルデータを裏付け資産にするような仕組みを模索するのではないか」。中前国際経済研究所の中前忠氏は、金融緩和に依存した経済の終わりと、家計主導の経済へのシフトが必要だと説く。

令和の時代は今の延長線とは限らない。非連続な市場の地殻変動が起こりうる。そんな予想が市場にはある。

マーケットニュースをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップマーケットトップ

読まれたコラム