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豊島逸夫の金のつぶやき

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「令和世代」が日本人主導の市場形成の息吹

2019/4/1 13:09
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新たに始まる「令和(れいわ)」の時代の市場目線での課題は、外国人投資家主導から日本人投資家主導の市場への転換であろう。金融リテラシーの向上が不可欠になるが「言うは易し、行うは難し」。「投資は怖い」としり込みする多くの日本人の不安感を軽減するには、忍耐強くマネー教育を続けねばならない。

一般個人の意識を変えるのは10年かかる。筆者も現場で痛感している。初心者向けセミナーでは、「どの銘柄を買えばよいか」との短絡的質問が圧倒的に多い。「今日は売る人が多いか、買う人が多いか」との質問も目立ち、専門家なのだから「てっとり早くもうかる裏ワザを教えろ」と迫られる。50分の講義中は居眠り状態の方が多いが、最後の10分にこちらが「株価の予想レンジは」と語り始めると急に起きて目つきが鋭くなる参加者も少なくない。このような個人投資家の多くは中高年層なので、今から投資マインドを変えるのは簡単ではない。

このため筆者はもっぱら、若い世代を中心にマネー教育を説いている。バブル経験がなく、経済的に良いことがなく、これからもっと厳しくなる、と覚悟している世代だ。令和の時代に社会の中核を担う世代ともいえる。

この世代相手のセミナーの雰囲気は、投資セミナー特有のギラギラした雰囲気がない。進学塾のごとく、講師の話を熱心にノートにメモするペンのサラサラという音だけが会場に響く。うまいもうけ話などはあるはずもなくかえってあやしい、と受け止める世代だ。予想レンジにしても「下がるとすればどこまで下がるか」との質問のほうが多い。

赤ちゃん連れの若夫婦も見られほほ笑ましい。赤ちゃんが泣きだすと、慌ててロビーに出てあやしているのは決まってイクメンのほうだ。ママが会場に残り熱心にメモとっている。時代の断面図を見る思いだ。こうした層からは「この子が成人になる20年後に日本はどうなっているかが気になる。投資もコツコツタイプの長期投資に切り替えた」という声が聞かれる。「自分たちの時代が厳しいことは覚悟のうえだがこの子につらい思いはさせたくない。そのために勉強を続けたい」と言われると、講師としてもやりがいを感じる。

筆者が途方にくれたのが20台前半の女性たちとのセッションだった。テレビや新聞を見たり読んだりしないため、リーチするには「スマホのアプリ」しかない。なにせ卒論をスマホで打つ世代なので、アプリ・ソムリエという専門家の協力を得て、経済・投資の教育アプリを開発中だ。

次の株式市場を担うであろう「令和世代」の投資家たちが、日本市場の主導権を外国人投資家から奪還することを期待したい。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
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