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ウクライナ大統領選、タレント候補が現職引き離す 決選投票へ

(更新)

【キエフ=小川知世】ロシアの軍事的な圧迫を受けるウクライナで3月31日、大統領選が行われ、出口調査によると、タレント候補のボロディミル・ゼレンスキー氏(41)が得票率でトップに立ち、ペトロ・ポロシェンコ現大統領(53)を引き離した。汚職や生活水準の低下などで現職に逆風が吹いた。両氏とも当選に必要な過半数の得票に達しない見通しで、決着は上位2候補による4月21日の決選投票に持ち越される。

31日午後8時(日本時間4月1日未明)の投票締め切りと同時に発表になった各種出口調査によると、ゼレンスキー氏が約30%の票を獲得した。ポロシェンコ大統領の得票率は20%弱にとどまり、もう1人の有力候補、ユリア・ティモシェンコ元首相(58)と2番手を争っている。即日開票の結果、1日朝にも中央選管の開票結果が速報され、大勢が判明する。

ゼレンスキー氏は31日夜、キエフ市内の選対本部で記者会見し「大きな勝利への一歩にすぎない」と決選投票へ決意を表明。ポロシェンコ大統領も「決選投票へ向けた闘いを始める」と宣言した。同大統領は3位以下の候補者に協力を呼びかけたが、現状では既存政治の打破を掲げるゼレンスキー氏を支持する勢力が増えている。

39人の候補者が乱立した今回の大統領選では、2014年の政変で発足した親欧米政権の実績が問われたが、経済改革を優先して国民生活の水準低下を招いたポロシェンコ大統領が劣勢に立たされた。2月には国の関与が疑われる防衛産業の汚職が発覚、ロシアとの紛争長期化にも有権者の間で不満が高まっていた。

ゼレンスキー氏は教師が大統領に抜てきされて奮闘するテレビドラマの主演で知られる。新しい指導者を求める若年層を中心に幅広い支持を集め、旋風を巻き起こした。政治経験がなく決選投票では政権運営能力や支援が取りざたされる財閥との関係が問われそうだ。

ウクライナでは14年3月にロシアが南部クリミア半島の併合を宣言し、東部では親ロ派との戦闘が続く。今回の選挙ではロシアが実効支配するクリミアや東部紛争地域では投票所が開かれなかった。

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