2019年7月18日(木)

サクラのゲノム解読 正確な開花予測に期待

2019/3/31 17:48
保存
共有
印刷
その他

サクラの代表品種「ソメイヨシノ」のゲノム(全遺伝情報)を解読したと島根大や京都府立大、かずさDNA研究所(千葉県)のチームが31日までに明らかにした。

ゲノムは生物を形作る設計図と言われ、さまざまな生命活動に関わる。チームは、開花する際に働く遺伝子が今回分かり「研究が進めば、正確に開花時期が予測できるようになるかもしれない」としている。

チームによると、島根大が保有する農園のサクラ約140品種や、ソメイヨシノの原木との研究報告がある上野恩賜公園(東京都)の樹木の組織を採取し、全遺伝情報を解読した。

その結果、通説とされていた通り、ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの2品種を祖先に持つことが裏付けられた。開花前の1年間、つぼみの遺伝子の働きを調べて開花につながる遺伝子も特定した。

また、開花にはフロリゲンと呼ばれる遺伝子が一部関わっていると判明。フロリゲンの働きを抑制している別の遺伝子の働きが冬以降、長期間の低温にさらされて弱まり、フロリゲンが働くようになるなどして開花に向かう可能性が高いことが分かった。

ゲノムの構造はオウトウ(桜桃)、モモ、ウメとよく似ていた。

かずさDNA研究所の白沢健太主任研究員は「開花時期を特定できるように研究を進め、各地のソメイヨシノも分析し、精度を高めたい」と話した。

成果は川崎市で今月開催された園芸学会で発表した。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。