2019年6月25日(火)

「爪を研げ」父の教え 太陽光発電の先頭走者へ
Looop・中村創一郎社長 後編(日経STARTUP X)

スタートアップ
2019/4/5 6:30
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新電力のLooop(ループ)を2011年に起業した中村創一郎社長は高校中退後、中国に留学し、以来13年間現地で暮らしてビジネスに携わった経歴を持つ。高校を辞める際、父親に言い聞かされたのが、勉強やスポーツに必死に取り組む同世代のライバルたちの存在だった。動画配信サイト「Paravi(パラビ)」の日経オリジナル番組「日経STARTUP X」に出演した中村社長は、「自分だけの爪を研げ」という当時の父親の教えが、太陽光発電などで他社に先駆けた事業を展開する原点になったと語った。

中村社長は16歳の時に高校を中退。当時の大検(大学入学資格検定)を受けて大学に入ったものの性に合わず、海外に行きたい一心で留学を熱望した。父親が段取りしてくれたのが、意中の英国ではなく中国への留学。居住先は父親の中国の友人で、レアメタル業界の重鎮の家だった。父親は日本有数のレアメタル専門商社の社長。「後から考えれば、あれは人質交換みたいなものだった」と中村社長は笑いながら振り返る。

中村創一郎(なかむら そういちろう) 1978年生まれ。98年に北京語言大に入学、在学中に中国製品のネット販売事業を手掛ける。2007年に商社のUMCでレアメタルの調達・販売に従事。11年Looopを設立し社長に。

中村創一郎(なかむら そういちろう) 1978年生まれ。98年に北京語言大に入学、在学中に中国製品のネット販売事業を手掛ける。2007年に商社のUMCでレアメタルの調達・販売に従事。11年Looopを設立し社長に。

高校を辞める際に父親から問いただされたのは「やりたいことがあるなら辞めてもいいが、逃げではないのか」ということだった。世界で多くの同世代のライバルが、自分だけの強みを持とうと爪を研いでいる現実を諭されたという。以来、考え続けてきたのが「人にできない仕事をする」。中国の安いパネルを活用した発電事業や基本料金ゼロ円の電力小売事業をいち早く手掛けた背景には、10代の時の父親の教えがあったと明かす。

(2019年2月20日収録)

全編を動画配信サイト「パラビ」で配信しています

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