2019年4月19日(金)

東北大発のTBA、デング熱試験紙をベトナムに輸出

ヘルスケア
北海道・東北
2019/3/29 22:00
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東北大学発スタートアップのTBA(仙台市)はデング熱など感染症の遺伝子検査用試験紙をベトナムに輸出する。ベトナムはデング熱の患者数が多いが、現在主流の簡易試験は判定の精度が低く、高精度な遺伝子検査の需要を取り込む。5年後にベトナム向けで1億円の売り上げを見込む。

TBAが開発・製造している試験紙をホーチミンの製薬会社メビファー社に輸出する。同社が簡易検査キットにしてベトナム国内のクリニックなどに販売する。ベトナム保健省での登録後、デング熱の流行が始まる8月の発売を目指す。

TBAの試験紙は縦6センチ、横2ミリほどの小さな紙。患者の血液と専用の試薬を使い、ウイルスの遺伝子に付けた色素を検出して陽性か陰性かを判定する。全部で1時間程度で結果が出る。中小規模のクリニックでもできる手軽さが特徴だ。

TBAが日本貿易振興機構(ジェトロ)の支援を受けてベトナムで実施した実証実験では、現行のイムノクロマト法と呼ぶ簡易検査は判定精度が54%だったのに対し、TBAの試験紙を使った遺伝子検査は95%だった。

これまで遺伝子検査は大規模な病院でしか実施できなかったため、高精度で簡易的な遺伝子検査の需要は大きいと見込んでいる。デング熱以外にも、チクングニア熱、ジカ熱など複数種の感染症を判定できる。

TBAはこれまで試験紙を研究機関などに販売していたが、患者への実用化は初めて。

今後、インドやインドネシア、中国向けの輸出開始も目指す。試験紙の汎用性を生かして結核や性感染症など幅広い病気に対応する。TBAの現在の売上高は年間5千万円ほどだが、5年で海外向けを伸ばし、10億円まで伸ばす計画だ。

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