2019年6月19日(水)

韓国「物言う株主」提案できず 韓進総会、対決来年に持ち越し

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朝鮮半島
アジアBiz
2019/3/29 17:00
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【ソウル=山田健一】韓国航空大手の大韓航空を中心とする財閥「韓進グループ」の持ち株会社、韓進KALは29日、定時株主総会を開いた。「物言う株主」と呼ばれる韓国のアクティビストファンドとの対決が注目されたが、株主提案に不備が見つかり、ファンド側の取締役選任案は議案から外された。「物言う株主と韓進の対決は来年に持ち越し」(韓国メディア)になりそうだ。

韓進KALの取締役選任案について質問する株主(29日、ソウル)

創業家に不祥事が続いた韓進グループをめぐっては、1月に韓国のKCGI(コリア・コーポレート・ガバナンス・インプルーブメント)が韓進KALと大韓航空に経営改革案を突きつけ、27日の大韓航空の株主総会で総帥の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の取締役再任が否決されるのにも大きく影響した。

その後、KCGIは独自の人事案や報酬案を示し、一度は韓進が開示した資料に株主提案として掲載された。だが、直前になって裁判所が「KCGIは株式保有期間が6カ月に満たず提案の資格が無い。同社が提案の法的根拠とするものも認められない」と判断。このため29日は韓進が出した議案を承認して終了した。国民年金公団が提案した、横領や背任で禁錮以上の刑を受けると3年間は役員に就けなくなる定款の変更も否決された。

韓進は趙会長と長男の趙源泰(チョ・ウォンテ)社長が20年に取締役の任期を迎える。KCGIの代表はすぐに売却する意向はないとされ、対決の行方が注目される。

韓国主要企業の株主総会は同日までに終了した。財閥改革を進めたい文在寅(ムン・ジェイン)政権の方針もあり、機関投資家が財閥のオーナー経営への監視を強める例が目立った。

大手財閥SKグループの持ち株会社のSKは、崔泰源(チェ・テウォン)会長が取締役会議長から降りた。総帥の崔氏が代表取締役と議長を兼ねる従来の体制では、経営の監督という取締役会の機能を果たせないと機関投資家や公正取引委員会から指摘されたためだ。

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