2019年5月23日(木)

日航、ハワイ路線の強化に向けて米ヒルトン系と協業

サービス・食品
北米
2019/3/29 15:04
保存
共有
印刷
その他

日本航空は29日、米ホテル大手ヒルトン系のリゾート会社との協業などを柱とする日本―ハワイ路線のサービス強化策を発表した。ハワイ路線には全日本空輸が5月から「空飛ぶホテル」の異名を持つ欧州エアバスの世界最大の旅客機を投入する予定。ハワイ路線の集客で航空大手2社の争いが激しさを増してきた。

発表会にはイメージキャラクターを務めるモデルの長谷川潤さん(中央)が登場した(29日、東京都千代田区)

「ハワイへのニーズがビーチやショッピングから変わってきた。4つのスタイルで過ごし方を提案していきたい」。東京都内で開いた記者会見で、大貫哲也常務執行役員はこう述べた。新たに打ち出したのは自然、暮らし、健康、働き方という4つのコンセプトだ。従来型の観光ではない旅を提案し、リピーター層に利用を促す。

米ヒルトン系のリゾート会社、ヒルトン・グランド・バケーションズとコンセプトに沿った新サービスを開発するほか、ハワイに関する共同プロモーションも展開する。

このほか日航のマイルをハワイでのヨガなど健康につながるアクティビティーに利用できるようにする。西武ホールディングス(HD)と共同開発したリゾートホテルでの豪華なキャンプ「グランピング」の提供や、仕事と休暇を組み合わせた過ごし方のサポートなども手掛ける予定だ。

ハワイ路線は伝統的に日航が強い。供給座席数シェアは約3分の1を日航が握り、全日空は15%程度にとどまる。

全日空が巻き返す切り札が欧州エアバスの超大型機「A380」だ。20年までに3機をハワイ専用機として成田―ホノルル路線に投入する予定で、初号機を受領したばかりだ。総座席数は現行機の約2倍の520で、3機が導入されれば全日空の座席数シェアは25%程度まで高まる。

全日空はハワイを舞台にA380で攻勢を強める。ファーストクラスには同社で初めての個室型シートを導入し、豪華感を演出する。エコノミークラスにはフットレストを上げてベッドのように使用できるカウチシートを導入し、家族連れや子ども連れにも優しいサービスを目指す。マイルでも予約を取りやすくして、出張などでためたマイルをハワイで使う仕組みを築く。

日航にとってハワイ路線は54年に東京―サンフランシスコ間で初の国際線を開設した際に、経由地として乗り入れを始めた伝統の路線だ。長年にわたってホノルルマラソンに協賛するなど、日航にはハワイを日本人にとって身近なリゾート地に育ててきた。ホノルルがあるオアフ島だけでなくハワイ島にも直行便を飛ばし、ハワイアン航空とも提携するなど常に強化している。

超大型のハワイ専用機で豪華さやハワイらしさを前面に打ち出す全日空と、サービス強化で迎え撃つ日航。ハワイを舞台に日本の航空大手2社が覇権を争っている。

(井沢真志)

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報