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「豚の鳴き声今も耳に」 豚コレラ殺処分、現場を語る

豚コレラの感染が広がった岐阜、愛知両県の養豚場では、これまでに5万頭を超す豚が殺処分された。その現場は過酷だ。「子豚の鳴き声が今も耳に残る」。2月に愛知県の要請で災害派遣された陸上自衛隊員が取材に応じ、作業を振り返った。

豚の殺処分について振り返る嶋崎大隊長(愛知県豊川市の豊川駐屯地)

2月上旬から中旬にかけての豊田市の養豚場と田原市の養豚団地での殺処分で、陸自はいずれも30人ほどのチームを4つ編成。8時間交代の24時間態勢で臨んだ。

獣医師らの補助が主な役割。ふん尿の臭いが充満するなか、子豚をベニヤ板で追い込み、大きな豚は数人がかりで押さえた。トイレに行くにも除染や防護服の脱ぎ着が必要。時間がかかるため、隊員の多くが交代までぶっ通しで作業した。

それぞれの現場を指揮した豊川駐屯地第十特科連隊の嶋崎善幸・第三大隊長(44)は「しばらくは殺処分の光景が夢に出た。300キロを超える豚が隊員に突っ込むこともあった」と語る。必死で逃げる子豚たちの鳴き声が、耳から離れない。

殺処分には二酸化炭素や電気ショックが用いられる。生産者の男性に作業内容を伝えると、「気にしないでくれ」と応じた。嶋崎大隊長は「つらい心情を抑え、一緒に作業をしてくれたことが忘れられない」という。

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