2019年6月27日(木)

ブラジル、エルサレムに政府施設設置へ

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2019/3/29 6:48
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【サンパウロ=外山尚之】ブラジルのボルソナロ大統領は28日、イスラエルのエルサレムに政府施設を設置すると発表した。31日からのイスラエル訪問を前に、自身の支持基盤であるキリスト教保守派にアピールする狙い。一方、かつて移転を宣言したエルサレムへの大使館移転についてはアラブ諸国の反発もある中、明言を避けた。

大統領就任直前にイスラエルのネタニヤフ首相(右)と会談するボルソナロ氏(2018年12月28日、リオデジャネイロ)=ロイター

ボルソナロ氏は記者団に対し、「我々は恐らくビジネスオフィスをエルサレムに開くだろう」と述べた。具体的にどのような機能を持つ施設かは説明しなかった。

ボルソナロ氏は昨年の大統領選で当選後、在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転する方針を表明。その後、アラブ諸国の反発を受け、「まだ正式に決まっていない」と撤回した経緯がある。

ボルソナロ氏を支えるキリスト教福音派は親イスラエル政策を支持する人が多く、聖地エルサレムへの大使館移転に賛成する。一方、ブラジルの主要産業である農畜産業界にとり、イスラエルと対立するアラブ諸国は重要顧客。大使館移転はアラブ市場の喪失につながるとの反対も根強い。

今回の「ビジネスオフィス」は双方の顔を立てる折衷案と言えそうだが、これで決着するかは不透明だ。イスラエルでは来月9日に総選挙を控えており、汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏の苦戦が伝えられている。ボルソナロ氏は親交関係を持つネタニヤフ氏を支援するため、訪問に合わせて大使館移転を表明するのではという懸念もブラジル国内ではくすぶる。

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