2019年6月19日(水)

韓国の錦湖アシアナグループ会長が退任 不適切会計で引責

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朝鮮半島
アジアBiz
2019/3/28 18:40
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【ソウル=山田健一】韓国航空大手のアシアナ航空を中心とする財閥の錦湖(クムホ)アシアナグループは28日、創業家出身総帥の朴三求(パク・サムグ)会長が退任したと発表した。アシアナ航空で不適切会計が発覚したことによる引責辞任で、錦湖によると「グループのすべての経営から手を引く」という。問題の背景には業績と財務の悪化があるもよう。外部から経営者を近く招き、経営再建を託す方針だ。

錦湖アシアナグループの朴三求会長は「混乱の責任をとる」と表明

韓国航空大手をめぐっては、27日に大韓航空が開いた株主総会で、同社を中心とする財閥の韓進グループを率いる趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が大韓航空取締役の再任を否決された。大韓航空は株主による選択、アシアナは辞任と違いはあるものの財閥総帥の異例の人事に業界が揺れている。

アシアナの問題は22日に本来の期限を1日過ぎて提出した監査報告書が発端だ。監査法人の「適正」意見を得られずアシアナ株は22~25日まで韓国市場で売買停止となった。監査法人はリース航空機の整備やマイレージポイントの管理で適切な費用計上をしていなかったと判断したもようだ。

その後、26日に「適正」意見のついた監査報告書を出し直したうえで、2018年12月通期の連結最終損益を当初の104億ウォン(約10億円)の赤字から1958億ウォンの赤字に下方修正した。同日の株価終値は前日比で約15%下落した。

朴会長は「混乱の責任をとってグループ経営から手を引く」との声明を発表。29日のアシアナの株主総会を前に、同社やグループの建設会社の代表取締役などすべての役職から退いた。

錦湖アシアナグループは世界金融危機後の09年に、韓国タイヤ2位の錦湖タイヤの経営権を銀行債権団に譲渡。18年にはアシアナ航空が本社ビルをドイツの資産運用会社に売却した。運転資金の確保に苦しんでいるとされ、総帥の引責で金融機関に融資や社債の借り換えを求めるのが狙いとの見方もある。

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