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パラジウムが急反落 鉱山トップが「バブル」発言

自動車触媒用の貴金属、パラジウムの国際価格が急反落している。これまで需要増観測から過去最高値の更新が続き、この半年間の上昇率は6割に達していた。鉱山会社トップの発言などをきっかけに、現在の相場が実際の需給に比べて高すぎるとの警戒感が拡大。投資家の売りが増えた。

国際指標のニューヨーク先物は1トロイオンス1410ドル前後。昨年夏から一本調子で上昇してきたが、この2日で7%下げた。

プラチナ鉱山大手、英アングロ・アメリカンのマーク・キューティファニ最高経営責任者(CEO)はスイスで開かれたFTコモディティ・グローバル・サミットでパラジウム相場を「バブル」と表現。上昇が行き過ぎているとの見方を示した。3月末の四半期決算前の地合いも重なり、利益確定売りが広がった。

世界的な自動車の排ガス規制強化に加え、ディーゼル車からガソリン車へのシフトが進み、パラジウムは供給不足懸念がくすぶっていた。ただ欧州で景気減速懸念が強いほか、世界の自動車販売が想定ほど伸びないとの見方が浮上。「投機筋などは売り材料を探していた」(住友商事グローバルリサーチの鈴木直美氏)との声も出ていた。

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