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小児難病の治療薬開発へ 大日本住友発スタートアップ

京都大学傘下のベンチャーキャピタル、京都大学イノベーションキャピタル(京都iCAP、京都市)と大日本住友製薬は28日、子供の難病の治療薬を開発するスタートアップ企業を設立したと発表した。大日本住友は治療薬候補をライセンス供与し、同社を退職した研究者が新会社で研究開発を進める。2025年の発売を目指す。

設立したアルファナビファーマ(京都市)は、京都iCAPなど6社に第三者割当増資を実施して約9億円を調達する。新薬候補はすでに臨床試験(治験)の第1段階を経て安全性を確認している。大日本住友の施設を一部利用するものの、独自で治験などを進めていく方針という。

創薬に取り組む「小児四肢疼痛(とうつう)発作症」は寒いときなどに手足の関節が痛む。炎症などがないため認知されていなかったが、秋田大学と京都大の共同研究で発見された。遺伝子の変異で末梢(まっしょう)神経に異常が起きて痛みにつながる。

大日本住友の治療薬候補が痛みのメカニズムに関わることが分かっていた。ただ、同社の注力領域ではないため、事業を切りだしてスタートアップ企業を設立する「カーブアウト」を選択した。

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