相鉄、JR直通の新型車両公開 濃紺、能面をモチーフ

2019/3/28 10:45
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相鉄グループの相模鉄道(横浜市)は28日、4月20日に営業運転を始める新型車両「12000系」を報道関係者に公開した。車両は11月30日に始めるJR線との相互直通運転向けに開発。横浜をイメージした同社のブランドカラーの濃紺色で、前面は能面「獅子口」をモチーフにした。乗り入れ先の東京都内で相鉄のブランドを認知しやすくする。

公開した新型車両12000系(右)

12000系(10両編成)を神奈川県海老名市にある相鉄の車両基地で公開した。車両はJR東日本傘下の総合車両製作所(横浜市)が製造。20年までに6本を導入する。ホームドアがあるJRの駅で停止位置を調整する機構や、安全確保のために車内や前方にカメラを搭載した。

車体は光沢のある濃紺色に塗装。インテリアはグレーをベースに座り心地を高めた座席などを配置した。時間帯によって照明を調節するなど滞在性を高め、車いすやベビーカーのスペースも全車両に配置した。

相鉄は相鉄本線の西谷駅(同)からJR東海道貨物線を経由し、東京都心部への直通運転を始める。相鉄の二俣川駅(同)から新宿駅(東京・新宿)の所要時間は約44分と、従来より15分程度短縮する見込みだ。相鉄は22年度に東急電鉄にも乗り入れる予定で、18年には東急線に合わせて車幅を狭めた専用車両「20000系」の運転も始めている。

相鉄は首都圏の大手私鉄で唯一、都内に乗り入れていなかった。同社が拠点を置く横浜市では19年に人口がピークを迎えると推計されている。沿線には開発から40年ほど経過した住宅地も多い。悲願だった乗り入れに合わせ「安全・安心・エレガント」をコンセプトに車両や駅舎、制服などのリニューアルを進め、沿線の知名度を高めて新たな住人らを呼び込む。

事業は鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が整備して、西谷駅から羽沢横浜国大まで約3キロメートルの連絡線を建設。同駅からJR線に乗り入れる。22年度には同駅から東急東横線の日吉駅(横浜市)まで約10キロメートルの新線「新横浜線」を建設し、相鉄と東急の相互直通運転を始める計画だ。

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