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富裕層もデジタル資産に関心か(海外投信事情)

2019/4/1 12:00
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スイスのプライベートバンク(PB)専業大手ジュリアス・ベアが暗号資産(仮想通貨)などのデジタル資産市場に参入する。スイスで仮想通貨銀行の設立を目指すセバクリプトとの提携を2月下旬に発表。ジュリアス・ベアは、セバクリプトの金融プラットフォームを活用し、富裕層向けにデジタル資産への投資機会を提供する。

■スイスPB大手がデジタル資産市場に参入

ジュリアス・ベアは仮想通貨などの取引やカストディー(資産の管理・保管)に加え、投資ソリューションを提供する計画だ。セバクリプトはスイス連邦金融市場監督機構(FINMA)から銀行・証券業ライセンスを取得することを条件に、仮想通貨銀行のサービス開始を目指している。ビットコインなど仮想通貨の取り扱いについて、ジュリアス・ベアは「デジタル資産は投資家のポートフォリオを構成するうえで合法的かつ持続可能な資産クラスになると確信している」としている。

米国では2018年10月、米資産運用大手のフィデリティ・インベストメンツがデジタル資産市場への参入を発表。ヘッジファンドやファミリーオフィス(資産家一族の資産管理を目的に設立された組織)が対象顧客となる。さらに、今年2月には仮想通貨やブロックチェーン(分散型台帳)のデータ分析ツールを提供する米コインメトリクスに出資した。

フィデリティは機関投資家ら大口投資家が参加するための条件として「正しいデータの必要性」を指摘し、デジタル資産事業の基盤作りを着々と進めている。同社のアビゲイル・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は「我々の顧客が新しい資産クラスを理解し、長期にわたって投資していくことを期待している」との見解を示した。

■資産保全・承継には不向き?

デジタル資産は他の資産と比べて価格変動が大きく、資産保全には不向きのように見える。PBサービスは資産家一族が代々受け継いだ「オールドマネー」の保全と承継を重視するだけに、ジュリアス・ベアの幹部は「価格変動の大きさや不確実性は注意しなければならない重要な要素だ」と話す。

スイスのファミリーオフィス最大手1875ファイナンスのロイク・シュミット最高投資責任者(CIO)は「仮想通貨は実体がなく、バリュエーション(価値評価)が問題だ」と指摘。同社では投資対象と見なしていないという。

一方、既に機関投資家はデジタル資産に目を向け始めている。仮想通貨ビットコインなどを組み入れた投資信託を運用している米投資会社グレースケール・インベストメンツによると、18年の同社の投信への資金流入額は前の年の3倍となる3億6000万ドル(約400億円)。機関投資家からの資金流入が最大となり、全体の66%を占めた。

米運用大手に続き、富裕層を顧客に抱えるスイスPB専業大手のデジタル資産市場への参入は、富裕層による同市場への関心の高まりが背景にあるとも読める。ジュリアス・ベアの取り組みは、デジタル資産市場に対する認識を変えるきっかけになるかもしれない。

(QUICK資産運用研究所ロンドン 荒木朋)

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