2019年5月27日(月)

米フォード、ロシア乗用車生産撤退へ 3工場を6月閉鎖

自動車・機械
ヨーロッパ
北米
2019/3/28 4:57
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【モスクワ=小川知世】米フォード・モーターは27日、ロシア国内の自動車組み立て工場など3工場を6月末までに閉鎖し、同国での乗用車生産から撤退すると発表した。同国の合弁企業の経営権も現地メーカーに移す。販売不振が続くロシア事業を大幅に縮小し、好調な小型商用車の生産、販売に集中する。同社は欧州市場で大規模なリストラに乗り出していた。

ロシア国内の3工場を6月末までに閉鎖する(サンクトペテルブルク近郊の工場)=ロイター

ロシア国内の3工場を6月末までに閉鎖する(サンクトペテルブルク近郊の工場)=ロイター

北西部サンクトペテルブルク近郊などの組み立て工場2カ所とエンジン工場1カ所を閉鎖する。フォードが経営権を握っていた合弁企業の株式の51%をロシアの自動車メーカー、ソラーズが所有することで合意した。合弁が国内生産するのは小型商用車のみとなる。工場閉鎖に伴う人員削減は数千人規模とみられる。

ロシアの新車販売台数は2018年に約180万台と2年連続で増加したが、欧州でドイツに次ぐ市場に成長したピーク時の12年に比べて6割にとどまる。このうちフォードの販売は約5万3000台で市場シェアは3%と低迷していた。同社は「ロシアの乗用車市場は想定より回復が鈍く、低価格へのシフトも見られた」としている。

フォードは欧州での長期的な販売不振を受け、フランスやドイツ、英国などで事業を縮小している。仏ボルドーでは小型変速機の工場を8月に閉鎖する。独西部の工場でミニバンなどの生産を止め、英国で現地の本社を金融事業の本社と集約することも決めた。英国の欧州連合(EU)離脱も背景にリストラ策の検討を進め、大型車が好調な米国市場に集中する。

フォードは02年にロシアに自社工場を開設し、他の日米欧自動車メーカーに先駆けて現地生産を始めた。11年にはソラーズと合弁企業を設立、ロシアを有望市場と位置づけて開拓していた。

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