戸田中央医科グループ、がん医療・リハビリ機能を拡充

2019/3/28 0:00
保存
共有
印刷
その他

首都圏を中心に29病院を運営する戸田中央医科グループ(TMG、埼玉県戸田市)は、2019年度に取り組む事業計画を固めた。基幹病院の戸田中央総合病院(同市)に新棟を建ててがん医療の機能を強化するほか、リハビリテーション病院も新築移転で病床を増やす。戸田市以外の一部病院も増改築する方針で、医療体制を強化する。

戸田中央総合病院には地上3階建ての新棟を建設する(イメージ)

戸田中央総合病院は4月から新棟建設に着工し、20年2月の完成を目指す。地上3階建てで1階に放射線治療室、2階に緩和ケア病棟、3階に緩和ケア外来と核医学検査室などを設置。稼働病床を現在の489床から517床に増やす予定だ。

同病院はがん医療の中核を担う「がん診療連携拠点病院」に指定されている。国はこの指定要件を見直し、4月から同一医療圏で最も優れた病院を「高度型」と位置付ける方針。TMGは最新機器の導入などで医療体制を充実させ、高度型の指定を目指す。

戸田中央リハビリテーション病院(戸田市)は11月をめどに、南西約1.6キロメートルの場所に新築移転する。6階建てで病床数を129から200に増やし、フロアごとに専有のリハビリスペースや言語療法室を設ける。1フロアでリハビリが完結する仕組みを整え、患者の早期の在宅復帰を後押しする。

地元の戸田市以外でも増改築により病院の機能を強化する。新座志木中央総合病院(新座市)は病床を35増やして402床とするほか、リハビリ室などを拡張。内視鏡室や外来化学療法室、入退院支援室などの整備も10月ごろまで順次続ける方針だ。

急性期医療を担う佐々総合病院(東京都西東京市)も4月以降、病床面積や手術室などを拡張するための工事を始める。療養環境の充実だけでなく、職員食堂の拡大や仮眠室の新設なども進める予定だ。医療従事者の働き方改革につながる環境を整え、安定した人材確保につなげる。

高齢化により、各地で地域の実情に沿った医療の提供体制の確保が求められている。TMGは病院のほかにクリニックや介護施設、訪問看護ステーションなど幅広い事業所を展開しており、地域の需要を踏まえた設備投資を通じて地域医療の中核としての存在感を高めたい考えだ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]