競馬実況アナ日記

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胸が高鳴る瞬間 競馬彩るファンファーレ

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2019/3/30 6:30
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競馬場でファンファーレが鳴る。全ての競馬ファンが心を一つにする瞬間である。そうした競馬を盛り上げる「スパイス」として欠かせないファンファーレが、今回の主役だ。

取材したのは、「大井競馬場の顔」として活躍する「東京トゥインクルファンファーレ」のみなさん。2018年は京都競馬場で開催された地方競馬のビッグイベント、JBC競走で演奏した。いまや大井に限らず、全国で広く活躍している。今回は東京トゥインクルファンファーレ結成の秘話や苦労話、やりがいなどについて聞いた。

そもそもどのようにして「東京トゥインクルファンファーレ」のメンバーになったのか。トランペット担当りっちゃんは、「ある朝起きて枕元をみたら、うまたせ君(自称イケメン王子、TCKのキャラクター)からのお手紙が届いていたんです。どきどきしながら手紙を開けるとそこには『今日からあなたを東京トゥインクルファンファーレの一員に任命します』と書かれていました。それでメンバーになりました」と、予想だにしない答えが返ってきた。あっけにとられていると、りっちゃんは続けて「あの、うまたせ君からお手紙をもらえると思っていなかったので、うれしくて光栄でしたし、夢なのではと思ってしまいました。はるか昔、前世から、うまたせ君と私はつながってたのかなって思います」。なんともファンシーな回答だ。ほかのメンバーをみても、りっちゃんの回答にうなずいていたので、どうやら本当の話のようだ。気を取り直して、次の質問にいこう。

屋外演奏ならではの苦労も

東京トゥインクルファンファーレの演奏は、いつも屋外で行われる。暑さ寒さなど過酷な環境のときもあり、やはり苦労が多いという答えが多くのメンバーから聞かれた。なかでもサックス担当のみさきさんは、困った表情を浮かべて「雨が一番大変なんですよ」と訴えた。どうやらサックスには、雨にとても弱い部品があるらしく、ぬれてしまうと使えなくなるため、雨にぬれるたびに修理に出さなくてはならない。だから修理に出すたびに、次の開催のときまでに楽器が直るか、毎回ヒヤヒヤしているとのことだった。特にみさきさんの使用するサックスは、ビンテージの楽器を使っているため、「替えの部品を探すのもひと苦労だし、修理費用もかさんで大変なんです。だから、いつも開催のときは、てるてる坊主をつくってお祈りしてます」。もしかするとみさきさんは、日本で一番多くてるてる坊主をつくっているかもしれない。

ファンファーレというと、レースの始まりを告げる大事なものであり、失敗が許されない一発勝負。もちろんプレッシャーも大きいようで、トランペット担当のかずねさんは「緊張感が大きくて、どうしようと感じてしまうこともあります。そんなときはお客さんをじゃがいもだと思うようにしたり深呼吸をしたりして、練習をしてきた自分を信じます」。大勢の目の前で生演奏する緊張感は、筆者にも容易に想像することができる。だからこそやりがいも多いそうで、かずねさんは「大事なレースの直前だから、絶対にミスはできないという緊張感はありますが、その分バシッと演奏できたときの爽快感は何物にも変え難く、やっていてよかったと思う瞬間です。多いときには数万人のお客さんが来てくださります。その目の前で演奏して大きな拍手をいただけると、とてもうれしいですね」と、ひときわ大きな声で話した。そう話すかずねさんの目は輝いていた。

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