2色で模様描いた縄文漆器 福島・川俣町で出土

2019/3/27 11:06
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福島県教育委員会は27日までに、同県川俣町の前田遺跡から出土した縄文時代中期(約4500年前)の漆器を報道陣に公開した。赤と黒の漆で模様を塗り分けており「全国的にも珍しく、縄文人の美的感覚を知る重要な史料となる」としている。

 福島県川俣町の前田遺跡から出土した、赤と黒の漆で塗り分けられた土器(26日午後、福島市)=共同

発掘調査は昨年7~12月に実施。赤の漆で塗られた土器の側面や縁の部分には、黒の漆で模様が描かれていた。水玉やしま模様が描かれた土器の破片や、破損しているとみられるL字形に近い木製品もあった。

木のくぼみに棒を入れて回転させて火をおこす「火切り臼」と呼ばれる道具も出土。縄文時代のものでは北海道小樽市、石川県能登町に続く国内3例目で、国内最古とみられるという。

調査した県文化振興財団によると、遺跡のそばを川が流れ、土中の水分により真空状態が保たれていたため保存状態がよかったという。財団の中野幸大文化財主査は「多種多様な品が見つかった。生活道具だったのか儀礼に使われていたのか、今後明らかにしたい」と話した。〔共同〕

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