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キャセイ航空、香港エクスプレスを買収 690億円 LCC取り込み

【香港=木原雄士】香港のキャセイパシフィック航空は27日、格安航空会社(LCC)の香港エクスプレスを49億3千万香港ドル(約690億円)で買収すると発表した。中国複合企業、海航集団(HNAグループ)から全株式を買い取り、年末までに完全子会社化する。香港エクスプレスが持つ日本の地方都市など豊富な路線網を使い、顧客基盤を広げる。

キャセイパシフィック航空はLCC取り込みへ方針転換する(同社のスローサー会長(右))

キャセイは香港を代表するフラッグ・キャリア。ビジネス客を主要な顧客にしてLCCとは距離を置いていたが、競争激化でライバルを取り込む方針に転じた。27日に「キャセイと香港エクスプレスのビジネスは補完的で、買収は相乗効果を生む。香港エクスプレスはLCCとして独立した運営を続ける」との声明を発表した。

香港エクスプレスは香港を拠点にする唯一のLCC。日本や韓国、タイ、ベトナムなどの主要都市に乗り入れており、若者に人気がある。訪日客の需要をねらって東京や大阪のほか、広島、高松、福岡、鹿児島など日本の地方都市にも積極的に就航している。香港メディアによると、香港エクスプレスの路線の6割はキャセイと重なっている。

香港エクスプレスは日本の地方都市にも乗り入れている=ロイター

キャセイによる航空会社の買収は2006年にドラゴン航空(現キャセイドラゴン航空)を子会社にして以来。この買収で香港を拠点にする4つの航空会社のうち、香港航空を除く3社がキャセイグループとなる。

HNAは積極的な海外のM&A(合併・買収)で業績を急拡大してきた。ただ過剰債務を問題にした中国当局の締め付けで資金繰りが厳しくなり、資産の売却を進めている。

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