豪複合企業、レアアースのライナスに買収提案

2019/3/26 17:38
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【シドニー=松本史】オーストラリアの複合企業、ウェスファーマーズは26日、豪レアアース大手のライナスに買収を提案したと発表した。地元メディアの報道によると買収提案額は15億豪ドル(約1170億円)とされる。ライナスはモーター磁石に使うジジムなどを生産しており、日本の双日や石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)も出資している。

ライナスのマウント・ウェルド鉱山(西オーストラリア州)=同社提供

ウェスファーマーズは、ディスカウントストア「Kマート」などの小売りや化学品などの事業を展開している大手。現在、事業再編を進めており、2018年12月には成長が見込めない石炭事業からの撤退を完了した。今後はライナスの買収で、自動車や家電製品などに幅広く利用されるレアアース事業に参入し、収益増につなげる考え。

ウェスファーマーズのロブ・スコット社長は声明で「ライナスへの投資は我々のユニークな事業構成を、より強化するものになる」と述べた。

ライナスは26日、ウェスファーマーズからの提案は「我々が要求したものではない」としたうえで今後、内容を検討するとした。ライナスは中国以外では数少ないレアアースを生産する企業として知られる。2018年6月期の売上高は3億7400万豪ドル、税引き前利益は5340万豪ドル。

双日とJOGMECは特別目的会社(SPC)を通じ、ライナスの発行済み株式の約0.3%を保有している。双日によると、日本のレアアース製品の約3割程度をライナスが供給している。

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