昭和シェル株、最終売買 出光興産と経営統合へ
26日の東京株式市場で、昭和シェル石油株が最後の取引を終えた。終値は前日比変わらずの1682円。期末配当の権利確定日とも重なって機関投資家や個人の売買が交錯し、売買代金は前日比約5倍の218億円に膨らんだ。27日に上場廃止となり、4月1日に出光興産と経営統合する。
昭和シェルは1985年、昭和石油とシェル石油の統合で発足。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルやサウジアラムコが大株主として名を連ねる中で「株主還元の充実など、一般株主の要望も聞いた経営に努めてきた」(昭和シェル)。石油元売り大手の中でも配当を積極的に出す企業として評価されてきた。
株式時価総額は2018年10月に約9730億円のピークを付けた。その後は原油安による業績悪化懸念から株価は調整色を強め、上場最終日の時価総額は6267億円だった。
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