2019年5月27日(月)

ネスレ日本、病気のペット向けフード配送サービス

サービス・食品
関西
2019/3/26 17:31
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ネスレ日本(神戸市)は26日、動物病院と連携し、病気のペット向けフード配送サービスを6月に始めると発表した。獣医師がペットの診断結果に基づき、栄養素などを考慮したペットフードを専用サイトを通じて飼い主に提示する。ペット関連事業をコーヒーやキットカットに続く収益の柱に育てる狙いがある。

フードは獣医の診断に基づいて提供する

専用サイトはネスレが管理し、獣医師は飼い主の購入状況を確認できる。ペットフードはネスレが開発した犬と猫向けの「ピュリナ プロプラン ベテリナリーダイエット」。獣医師が指定した場合だけ飼い主に提供する。最短では注文の翌日に商品が届くという。

対象のペットフードは慢性腎臓病(初期ステージ)の猫向けにビタミンB群やカリウムを添加した「腎臓ケア」や、中鎖脂肪酸を配合した特発性てんかんの犬向け「ニューロケア」など11種類。

動物病院では飼い主がペットの治療を独断でやめてしまい、適切なフードを与えない場合もある。南大阪動物医療センター(大阪市)の吉内龍策病院長は「飼い主に直接商品が届き、適切な療法食を与えられるようになるといい」と話す。ネスレ日本は大日本住友製薬子会社のDSファーマアニマルヘルス(大阪市)と連携し、関西を中心に100以上の動物病院と連携する方針だ。

ペットフード協会の調査では、18年の国内の犬と猫の飼育数は1855万匹で減少傾向にある。一方で矢野経済研究所によれば2018年度のペットフードを含む関連総市場規模は前年度比1.5%増の1兆5355億円だったもよう。ペットを家族の一員としてとらえ、支出を増やす飼い主が増えているという。

ネスレ日本のペットフード事業は売り上げ規模は、「ネスカフェ」などのコーヒー部門や「キットカット」などのチョコレートに次ぐ規模。高岡浩三社長は「ペットの飼い主に対して専門アドバイスをどう身近に届けるか。デジタルの力を組み合わせれば解決できる」と自信をみせる。

同社は2020年にもネット通販の比率が2割の大台を超える見込み。専用カプセルの定期購入などを条件にコーヒーマシンを貸し出す「ネスカフェ アンバサダー」などコーヒー分野で培ったデジタル戦略を、ペット事業でも生かす。

(沖永翔也)

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