最新の市場情報

「※」は20分以上遅延
日経平均株価(円) 22,492.68 +40.82
日経平均先物(円)
大取,19/12月 ※
22,460 ±0

[PR]

主要金融ニュース

フォローする

米ゴールドマン、クレジットカード参入 アップルと組む
ハイテクと金融大手の連携、競争促す

2019/3/27 21:00
保存
共有
印刷
その他

【ニューヨーク=宮本岳則】米金融大手ゴールドマン・サックスはクレジットカード事業に参入する。米アップルが25日開いた新サービス発表会で「アップルカード」の概要を説明し、ゴールドマンがカード発行会社になると明らかにした。シリコンバレーとウォール街を代表する両社は主力事業が逆風にさらされ、新たな収益源を探していた。本格的な異業種連携は金融界に新たな競争をもたらす可能性がある。

アップルは新サービスの利便性を強調(25日、米カリフォルニア州)=ロイター

「今回の提携は個人向けサービスの成長を目指す上で、大きな一歩だ」。ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は25日、全従業員向けのメッセージでこう述べた。ソロモン氏はこの日、米カリフォルニア州クパチーノにあるアップルの拠点に乗り込み、新サービス発表会を見守った。

アップルが自社ブランドのクレカ事業を始めるにあたり、金融業界のパートナーに選んだのは、同事業の経験が全くないゴールドマンだった。2019年夏に米国で始まる新サービスではゴールドマンがカード発行会社として決済処理システムなどを構築する。大企業顧客中心のゴールドマンは、16年に個人向けネット銀行事業「マーカス」を米国で始めた。アップルとの提携で一般消費者向けサービスの分野でも知名度向上を狙う。

ゴールドマンにとって個人向けサービスはほとんど手つかずの分野で、自社の技術を生かせば伸びしろは大きいと判断した。「マーカス」はすでに450億ドルの預金を獲得し、融資残高は50億ドルに達したという。

クレカ事業では厳しい競争環境が待ち受ける。米銀大手JPモルガン・チェースや米シティグループなどはすでに自社ブランドのカードを発行し、顧客基盤を持つ。事業経験の乏しい2社が組むことで、新たな価値を提供できるのか未知数だ。ソロモンCEOは「古いテクノロジーを引きずっていないこと」を強みに挙げる。アップルが25日に開いた説明会では、セキュリティー(安全性)の高さを強調していた。

金融界が警戒するのは米アマゾン・ドット・コムが将来、自前で金融業に進出することだ。すでに融資事業を始めているほか、IT(情報技術)と金融の融合分野「フィンテック」への投資も目立つ。アップル・ゴールドマン連合が刺激となり、ハイテク業界の金融進出や、大手同士の異業種連携が進めば、勢力図が変わる可能性がある。

主要金融ニュースをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

読まれたコラム