2019年8月19日(月)

オン・ザ・グリーン

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ピンの抜き差し パットの名手に迷いなし
編集委員 串田孝義

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2019/3/28 6:30
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13年ぶりに日本勢が開幕3連勝を飾ったゴルフの女子ツアー。第2戦のヨコハマタイヤPRGRレディースで通算10勝目を挙げたのが2季ぶりの賞金女王奪回をめざす24歳の鈴木愛だ。

総距離6228ヤードとツアーのなかでは比較的短く狭いコースで、3日間通してフェアウエーキープ率は48%と50%に届かなかったが、グリーン上では1日の平均パット数27と堂々のトップ。徳島県出身の鈴木にとって同じ四国の大会でずっと相性はよく、開幕前から「グリーンが早く仕上がっていて、思ったように転がってくれる」と語っていた、手応えそのままの結果を出した。

文字通り、パットで制した。最終日の15番パー5、ピン奥6メートルのバーディーパットをジャストタッチで沈め、右拳に何度も力を込めた迫力に、同組の20歳、渋野日向子は震え上がるような思い。「1打にかける集中力が試合では本当に違った。あのシーンをしっかり目に焼き付けることができてよかった」

バーディーで締めた2メートルのウイニングパット。鈴木愛はピンを抜いた=共同

バーディーで締めた2メートルのウイニングパット。鈴木愛はピンを抜いた=共同

3日間を通して最難関となったのが8番パー4。残り150ヤードの第2打地点から壁のような急坂に向かって打ち上げるショットが要求される。初日、2日目とも左斜面のラフにティーショットを打ち込み、2打目はグリーンをとらえきれず、3打目も初日はカラーからの5メートル、2日目は2.5メートルと微妙な距離を残した。

そこをいずれもパターで決めてナイスパーセーブ。右拳をぐっと握りしめた。鈴木が常日ごろ口にする「クラッチパット」。1日の流れを左右し、勝利をたぐり寄せる勝負どころのパットはどこかと振り返ってみると、予選2日間の8番ホールのパーセーブがキラリと光る。

鈴木「一度もピンに当たらず」

「抜くべきか、抜かざるべきかそれが問題だ」。今年施行されたゴルフの新ルールで、旗ざお(ピン)を差したままのパッティングが可能になり、今まで通りピンを抜くか、差したままで打った場合のどちらが有利かが論争となっている。

羽田空港で行われた女子ツアーの開幕前イベントの後、鈴木は「周りの様子を見て対応します」と慎重だった。ただ、こうも語っていた。「試しに(ピンを立てたまま)打ってみたけれど、一度もピンに当たらなかった」。ツアー一のパットの名手ならではの感想だ。ジャストタッチでカップに落とし込むから、ピンにぶつかって入るようなラッキーはほとんど感じない、というわけ。

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