2019年4月20日(土)

那須雪崩事故、遺族が追悼式「ただいまの声聞きたい」

社会
2019/3/26 11:57
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2017年3月、栃木県那須町で登山講習中の県立大田原高山岳部員ら8人が死亡した雪崩事故から2年を前に、遺族が26日、現場近くの展望台で追悼式を開いた。高1だった佐藤宏祐さん(当時16)を亡くした父、政充さん(49)は「最愛のわが子がこんな山の中で雪に埋もれて息を引き取るなんて、かわいそうでなりません。『ただいま』という声を聞きたい」と声を震わせた。

遺族らが開いた追悼式で、雪崩事故で犠牲になった息子の宏祐さんへ語り掛ける佐藤政充さん(26日午前、栃木県那須町)=共同

遺族の一部には事故の再発防止策などを巡り、県教育委員会と意見の隔たりがあり、今年初めて独自に追悼式を開くことを決めた。

亡くなった8人のうち5人の遺族が参加し、献花台に花を供え、息子への思いを語りかけた。高1だった高瀬淳生さん(同16)の母は「8人で笑っているよね。残された者たちで一生懸命頑張っていくから、大丈夫だよ。見守っていて」と涙を浮かべた。

県教委などは事故から2年の27日に追悼式を開く。遺族側によると、県教委から参加の打診があったが、講習会で指導的立場にあった教諭らへの処分が甘いとの不信感などから「一緒に死を悼む気持ちになれない」との声があったという。

18年に県教委などが主催した式典には、亡くなった8人のうち1人の遺族のみ参列した。

事故は17年3月27日午前8時半すぎに発生。大田原高山岳部の生徒7人と教員1人が雪崩に巻き込まれて死亡した。県警は今月8日、業務上過失致死傷容疑で、事故当日に雪上歩行訓練の実施を決めた男性教諭3人を書類送検した。〔共同〕

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