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英議会、EU離脱案で27日「人気投票」 残留派が提案

【ロンドン=中島裕介】英議会下院は25日、メイ首相がまとめた英・欧州連合(EU)離脱案に代わる複数案への議員の支持動向を探る「人気投票」を27日に実施する議員動議を賛成多数で可決した。可決のめどが立たない政府案にこだわるメイ首相から、議会が主導権を奪うのが狙いだ。「よりEUとの関係が近い離脱」や「2回目の国民投票」が有力な選択肢になる可能性がある。

EU残留を望む与野党の議員らが動議を提案した。27日には政府の離脱案と代替案を並べ、各議員に好む案に投票させる「示唆的投票」を実施する方針だ。

親EU派の間では「2度目の国民投票の実施」や「関税同盟と単一市場への残留など、よりEUと近い関係での離脱」などに支持が集まる見通しだ。一方、EUからの明確な離脱を目指す強硬離脱派の一部は「合意なき離脱」を推す公算が大きい。

投票結果には法的拘束力はなく、過半数の支持を得る案が出ない可能性もある。メイ首相は「どんな投票結果でも政府が実現するとは約束できない」とけん制した。

ただ21~22日のEU首脳会議では、メイ首相が今週中に離脱案を可決できない場合、4月12日までに英国の方針を示すことを課されている。その段階で示唆的投票の結果が重要な参考材料になる可能性がある。

「EUと近い関係での離脱」や「再国民投票の実施」はいずれもメイ首相が否定してきた方針で、議会で支持を集めれば政権は離脱方針の大幅転換を迫られることになる。EUとの再交渉も必要で、5月に予定される欧州議会選へ参加したうえでの長期の離脱延期が避けられない。

メイ首相がEUと合意した案では、EUとの関税同盟や単一市場から抜けるのが原則。一方でアイルランド国境問題への対応策として、EUルールには縛られ続ける可能性が残る。EUの政策決定には参加できないのに、EUルールに従い続けるという矛盾を抱える恐れがあるとして議員の不満が高まっている。

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