2019年9月16日(月)

印航空ジェット・エアウェイズ、銀行から緊急支援240億円
ゴヤル会長は辞任へ

2019/3/25 22:30
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【ムンバイ=早川麗】資金難に苦しむインド航空大手ジェット・エアウェイズは25日、銀行団から最大150億ルピー(約240億円)の資金支援を受けると発表した。銀行団が支援の条件として求めていたナレシュ・ゴヤル会長の辞任も決めた。ジェット社は資金不足で欠航が相次いでいたが、資金支援で2カ月間は通常運航に戻れるという。銀行団は今後、同社のスポンサーを探す。

辞任を発表したジェット・エアウェイズ創業者のゴヤル会長=ロイター

ジェット社は2月、国営インドステイト銀行などの債権団を対象にした債務の株式化を決定。銀行主導で再建に取り組むことが決まっていた。現地報道によると、銀行団の持ち株比率は51%となる。現在の筆頭株主であるゴヤル氏の比率は51%から25%に低下し、同社に24%出資していたアラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空の比率も12%に下がる見込みだ。

創業者であるゴヤル氏と同氏の妻は25日付で取締役を辞任した。エティハドから派遣されていた取締役も辞めた。3人の辞任は銀行団が支援の条件として求めていた。

銀行団の指名による新たな経営体制が近く発足する見通し。銀行団はジェット社の経営再建に取り組むと同時に株の引き受け手を探し、6月末までに持ち株を売却する目標だ。

ジェット社は資金難で航空機のリース会社やパイロットへの支払いが滞り、機材の多くを運航できない事態に陥っていた。保有とリースを合わせて約120機を持っていたが、直近では40機ほどで運航し、国内線ではキャンセルが相次いだ。さらに国際線では4月末まで13路線の運航を中断すると地元メディアが報じていた。

ジェット社は国内線の旅客数でシェア2位だったが、欠航や客離れの影響で足元では4位に後退した。19年1~2月のシェアは11%と、前年同期間に比べて3ポイント超下がった。

同社の18年10~12月期の連結業績は、売上高が前年同期比1%減の644億ルピー、最終損益が73億ルピーの赤字(前年同期は18億ルピーの黒字)だった。

銀行による救済を好感し、25日の同社の株価は前週末に比べ12%超上昇した。

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