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「オートファジー」仕組みの一端解明 微化研など

微生物化学研究所の野田展生部長と東京工業大学の大隅良典栄誉教授らは、ヒトの細胞内で不要なたんぱく質を分解する「オートファジー(自食作用)」が起きる仕組みの一端を解明した。不要物を包んで分解する組織の材料となる脂質を運ぶたんぱく質を特定した。成果は25日付の英科学誌ネイチャー姉妹誌の電子版に掲載された。

オートファジーは不要なたんぱく質を分解して細胞をきれいにしたり、栄養源として再利用したりする。大隅栄誉教授が基本的な仕組みを解明し、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。

オートファジーが起きる詳しい原因が分かればがんや認知症などの治療法の開発につながると期待されている。今回の成果で全容解明に向けて一歩前進した。

オートファジーは「オートファゴソーム」という袋状の組織でたんぱく質などを包んで分解する。研究チームは同組織の形成に関わる「Atg2」というたんぱく質に着目し、機能を調べた。

Atg2の一部を結晶化して構造を解析したところ、オートファゴソームの膜の成分となるリン脂質が納まるポケットを見つけた。Atg2が小胞体などからリン脂質を引き抜いて運び、オートファゴソームの膜を作っているとみている。

Atg2がリン脂質を運ぶ仕組みをさらに詳しく調べることで、オートファジーが起きる原因の解明や再現を目指す。試験管で人工的にオートファジーが再現できれば薬の開発に役立つという。

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