2019年5月24日(金)

宇宙で遠隔ロボ GITAIとJAXAが共同研究

スタートアップ
自動車・機械
2019/3/25 18:16
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ロボットの遠隔操作システムを開発する米GITAI(カリフォルニア州)は25日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同研究を始めたと発表した。GITAIは宇宙飛行士の作業を代替できる遠隔操作ロボを開発しており、両者でまずは地上で実験する。宇宙での作業を宇宙飛行士からロボットに切り替えられれば、コストを10分の1に圧縮できるという。

GITAIの遠隔操作ロボは、スイッチ操作や柔らかいものを扱うなど、汎用的な作業の実現をめざしている

JAXAが筑波宇宙センター内につくった、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟を模した空間で、GITAIのロボットを使って宇宙飛行士の作業を代替する実験を始めた。昨年末に実施した実験では、GITAIのロボットは18の作業のうち13をこなせた。

GITAIは中ノ瀬翔最高経営責任者(CEO)が2016年に設立し、東京・目黒でロボットを開発している。これまでのロボットが苦手としていた汎用的な作業に対応できるのが特徴で、JAXAとの実験に使っている試作機はスイッチ操作や工具を使った作業のほか、柔らかいものをつかむ作業に対応している。

宇宙は放射線対策の影響で地球に比べて性能が低いコンピューターしか使えない上、通信環境も悪くロボットの遠隔操作には向かない悪条件がそろっている。GITAIはデータ量が膨大になる映像を低遅延で通信する技術を独自開発しており、こうした技術を活用する。

ISSは民営化に向けた議論が進むほか、宇宙ホテルの実用化など民間企業による宇宙空間の商業利用に関する構想も相次ぎ打ち出されている。宇宙飛行士は育成に時間がかかる一方、放射線による健康への影響も懸念されている。GITAIは中長期的に遠隔操作ロボへの切り替えが進むと見て、まずは宇宙向けを視野に開発している。

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