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バスケ技術委員長「東京五輪へさらに新戦力」

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2019/3/31 11:11
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 長く世界の高い壁に阻まれてきたバスケットボール男子日本代表の2020年東京五輪出場が決まった。今年8月末に開幕するワールドカップ(W杯)のアジア予選を21年ぶりに突破。国際競争力を示し、開催国枠で44年ぶりに大舞台に立つ権利を得た。日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長にW杯予選を振り返ってもらい、五輪までの強化方針について聞いた。

――W杯アジア予選は17年秋の初戦から4連敗した後、8連勝と巻き返した。チームの何が変わったのか。

男子W杯アジア2次予選でカタールに勝利し、W杯出場を決め喜ぶ日本代表=共同

男子W杯アジア2次予選でカタールに勝利し、W杯出場を決め喜ぶ日本代表=共同

「国内男子リーグの統合問題で国際バスケットボール連盟(FIBA)から国際試合停止の制裁処分を受けたのが14年11月。FIBAが設けたタスクフォース(特別チーム)の川淵三郎チェアマンのもと、16年6月に技術委員長に就任した。男子は直後のリオデジャネイロ五輪も出場を逃していたが、出場した全12チームの平均身長を調べたら2メートルあり、日本は190センチだった」

「今までもその弱点は十分把握しながら『忍者バスケ』『外からのシュートで』などといってきた。もちろん(身長167センチの)富樫勇樹(千葉)らスペシャリストはいるが、徹底的に弱点を突いてくる世界に対して、もうまやかしは効かない。何とか日本のよさを引き出そうとしても、弱点が重すぎて良さが半減していた」

東野技術委員長は「必然と偶然が合わさったブレークスルー」と語る

東野技術委員長は「必然と偶然が合わさったブレークスルー」と語る

――アルゼンチン出身のフリオ・ラマス氏を17年春にヘッドコーチ(HC)に招いた。日本と近い平均身長の同国を強豪へと導いたことを決め手に挙げていた。

「ラマス氏が当時率いていたアルゼンチンリーグのチームの練習を見た際、ボールがとても速く動き、スペースをうまく使って積極的にシュートを狙うというバスケットをしていた。これこそ日本が目指す姿だと思い、HC就任を強く要請した。世界で戦う土台をつくるため、フィジカルなどを担当するスタッフも米プロバスケットボール協会(NBA)の経験者ら、全員バイリンガルをそろえた」

八村ら加入、弱点が一気に最小化

「すぐに結果は出なかったが、実は連敗中はけがを抱えた選手も多かった。もともと力のある選手たちが万全の状態になった頃、八村塁(米ゴンザガ大)や渡辺雄太(NBAグリズリーズ)、日本に帰化したファジーカス・ニック(川崎)という2メートル超の選手が加わった。これで弱点が一気に最小化し、予選11試合目のイラン戦ではまさに目指しているバスケットが出せた。必然と偶然が合わさったブレークスルーだと思う」

――8月31日に中国で開幕するW杯で、世界ランキング48位の日本は1次リーグで同17位のトルコ、同24位のチェコ、同1位の米国と対戦する。今後の強化の予定は。

「FIBAのランキングは過去8年間の成績なので、日本のバスケットの世界の中での位置付けは他競技と比べてもかなり低い。だからこそ伸びしろはある。八村、渡辺雄、ファジーカスの3人はまだ同時にプレーしたことがない。ほかにも205センチのシェーファー・アヴィ幸樹(A東京)や207センチの渡辺飛勇(米ポートランド大)、188センチのポイントガードのテーブス海(米ノースカロライナ大学ウィルミントン校)といった20歳前後の選手も控えている。さらにサイズアップできる可能性がある」

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