三菱商事とローソン コンビニの物流網で集荷・配送事業 成長市場を開拓

2019/3/25 16:57
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三菱商事ローソンは25日、4月からコンビニエンスストアの物流網を活用した集荷・配送事業に乗り出すと発表した。レンタルや通販の事業者と法人契約し、コンビニの店舗で、消費者から集荷した商品を契約事業者に届ける。宅配業者は介さず、ローソンのトラックを配送に使用する。人手不足による既存業者の配送料引き上げが相次ぐなか、価格競争力を武器に成長市場を開拓する。

三菱商事とローソンが4月から始める通販サイトの商品などを返却できる専用ボックスのイメージ

サービス名は「スマリSMARI」。4月1日に開始する。まず都内のローソン約100店舗で始め、9月には300店舗程度まで広げる。店舗内に専用ボックスを設置して集荷し、納品後のトラックの戻り便を使って契約先の事業者に配送する仕組み。

三菱商事とローソンは配送を請け負うごとに、事業者から手数料を受け取る。既存の物流網を使うため、通販事業者などが結んだ従来の配送契約より割安な価格を提示できるとしている。

サービス開始時点で衣料品通販のロコンド、衣料品の月額制レンタルを展開するエアークローゼット(東京・港)、ファッション通販のCROOZ SHOPLIST(同・品川)の3社から集荷・配送を請け負う。

消費者の利用方法は、まず対象事業者のサイト上で返却のための情報を登録。その際に得たQRコードを使って、店舗のボックスに商品を入れれば手続きが完了する。宛先ラベルはQRコード情報をもとに店舗で印字する。プライバシーに配慮し、発送者の住所や氏名などの個人情報は印字しないようにした。店舗で手続きの所要時間は数十秒程度。ローソン側は配送手続きにかかる従業員の負担を軽減できる。

商品の返却・返品のための配送は需要の大幅な拡大が見込まれる分野の一つ。サブスクリプション(定額制)型のシェアサービスや、通販事業者の返品受け入れによって取扱量が増えている。三菱商事とローソンは価格競争力を武器に、異業種として成長分野の開拓を進めていく。

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