日本鉄鋼連盟、新会長にJFEスチールの北野副社長

2019/3/25 16:54
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日本鉄鋼連盟は25日、同日付で柿木厚司会長(JFEスチール社長)が退任し、後任にJFEスチール副社長の北野嘉久氏を選んだと発表した。柿木氏が3月末にJFEスチール社長を退任するため、任期途中での交代となる。国内の粗鋼生産量は高炉各社の設備トラブルで減っている。北野氏は記者会見で「安定生産、安定供給が喫緊の課題だ」と語った。

新会長に進出された北野氏(左)と退任する柿木会長

鉄連会長は新日鉄住金とJFEスチールの代表者が2年交代で就くのが慣例となっている。北野氏は4月1日付でJFEスチール社長に就く。北野氏は技術者出身で製鉄所での経験が長い。設備トラブルの対策として「人工知能(AI)やITの活用も積極的に進めていきたい」と述べた。

米国が日本から輸入する鉄鋼やアルミに追加関税を発動して23日で1年となった。日本から輸出する鉄鋼製品は米国産で代替できない製品が多い。鋼材ユーザーが関税の除外申請を進めるが、手続きは遅れている。

北野氏は「早期の除外を希望する」と話したうえで「世界で保護貿易政策が進み、2国間や3国間貿易からはじき出された製品が第三国に環流することの影響を憂慮している」とも語った。中国経済の減速も懸念される。「半導体など一部の産業で減速感がみられる。今後の鉄鋼業への影響を注視する」という。

退任する柿木氏は「在任中は経済環境に恵まれていたが、先をみると世界の政治、経済情勢は不透明。日本の鉄鋼業は厳しい局面が予想される」と発言した。

(川上梓)

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