10センチ浮く空飛ぶバイク、実験公開 A.L.I.

2019/3/25 16:49
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ドローン(小型無人機)などを開発するA.L.I.テクノロジーズ(東京・港)は25日、バイク型の浮く乗り物「ホバーバイク」の試験機が飛行する様子を報道陣に公開した。全長2メートルほどの大きさの機体に運転手1人が乗り、床から10センチほど浮いた状態で約10メートル往復した。2020年にも販売を始める計画で、実用化に向けた開発を進める。

耳栓が必要なほどの大きな音とともに、ホバーバイクの機体が宙に浮いた。ハンドルを握った運転手の操作で機体はその場で1回転。10メートルほどを移動し、無事に離陸した地点まで戻った。A.L.I.の小松周平会長は「日本でも空飛ぶモビリティーの開発が進んでいることを世界にアピールしたい」と話した。

試験機は長さ2メートル、幅が1.5メートルほどの大きさ。前後に2台のエンジンを積み、それぞれが1枚のプロペラを回して下に推進力を生み、機体を浮かせている。前方に付いたハンドルで運転手が操縦する。レーザーで周囲との位置関係を捉える技術などを使い、衝突を回避する機能を備えるという。

A.L.I.は16年の設立。ドローン点検などの事業を進めつつ、「空飛ぶクルマの実用化には時間がかかるため、まずは少し浮くバイクを浸透させる」(小松氏)として、17年からホバーバイクの開発に乗り出した。砂漠や水上など悪路の上を移動できるため、中東や東南アジアなど新興国を中心に需要を見込む。国内では土砂災害や水害時などの活用も想定する。

当初100台を販売するホバーバイク「スピーダー」の限定モデルは、受注を5月にもインターネット上で始め、20年後半にも引き渡せるようにする計画という。価格は8万ドル(880万円)~12万ドルを想定する。国内では空飛ぶクルマを巡って法整備の議論が始まった段階だが、小松氏は「自動車のナンバープレートをつけられるよう国土交通省などと話し合いを進めている」とした。

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