2019年4月23日(火)

コマツと東工大が共同で研究所 建機の長寿命化など

自動車・機械
東京
テクノロジー
2019/3/25 16:48
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コマツと東京工業大学は25日、4月1日に研究所を共同で設置すると発表した。摩耗などを扱うトライボロジー分野の技術と現場のノウハウを連携させ、建設機械の長寿命化などにつなげる。交流を通じて双方の人材を育てる狙いもある。

技術を持ち寄って建機の寿命を延ばす(左からコマツの住谷氏、岩本氏、東工大の益氏、大竹氏)

新たな研究拠点「コマツ革新技術共創研究所」は東工大のすずかけ台キャンパス(横浜市緑区)に置く。建機のポンプやモーターの長寿命化に加え、将来は人工知能(AI)の活用なども視野に入れる。面積は325平方メートルで、同大が1社と組む拠点では大規模だ。

コマツと東工大は2015年に連携協定を結んだ。現場の経験に頼りがちだったトライボロジー分野で東工大の機械、材料、化学などの知見を油圧ポンプの寿命延長などに生かしてきた。

2社の連携はハイブリッド建機の開発に関する技術でコマツが東工大を訪問したことから始まった。同日の記者会見でコマツの岩本祐一専務は産学連携について「自分たちで全てはできない。なるべく技術や発想の間口を広げたい」と話した。

コマツは研究担当ら6人を派遣する。国立大に研究所を設けるのは大阪大学に続く2例目だ。東工大の益一哉学長は「学生の時から大学の先生と違う発想のダイバーシティ(多様性)を感じてもらいたい」と話した。

日本では海外に比べて企業側の産学連携への意識が薄いとされる。拠点長に就任する大竹尚登教授は「企業から大学へという人材の流れはあるが、大学から企業へという人材の流れもつくっていきたい」と話した。

コマツはオープンイノベーションの取り組みとして建設現場の効率向上に使うITプラットフォーム「ランドログ」を三井物産などに提供している。建機を半自動で動かす機能や次世代通信規格「5G」の活用など各社の技術開発は激しさを増しており、多面的な発想が求められている。

(西岡杏)

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