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リスクと付き合う3つの方法(投信観測所)

2019/3/27 12:00
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世界経済の減速懸念や政治リスクの高まりで短期志向が強い個人投資家は気をもんでいる。相場が急変すると、タイミングを見計らって投資したつもりが「高値づかみ」になってしまう可能性もある。新年度の4月から社会人となり、資産形成を始めたいが大きな損失を抱えるのが怖い投資初心者もいるだろう。投資におけるリスクと、そのリスクとうまく付き合っていく方法について改めて確認しておこう。

「勇気を持って試みる」。リスクの語源はイタリア語のriscare(リスカーレ)とされ、もともと前向きな言葉だ。投資におけるリスクは危険で損をするという後ろ向きな意味ではなく、利益が出たり損失が出たりする値動きの振れ幅を示す。投資のリスクを無くすことはできないが、(1)資産分散(2)長期保有(3)時間分散――の3つの投資方法を使うことでリスクを減らす効果が期待できる。

■資産分散でリスクを抑える

資産分散とは資産を分散して投資することで、値動きが異なる複数の資産や様々な投資対象地域を組み合わせて投資する方法だ。値動きが対照的とされる資産を組み合わせて投資した場合、ある資産の価格の下落を別の資産の上昇でカバーし、ひとつの資産に集中して投資するよりも資産全体の値動きが緩やかになる効果が期待できる。

投資信託の各ファンドタイプの年間騰落率を比べたところ、国内株式型の2018年の年間騰落率はマイナス18.22%と最下位だったが、2017年は2番目の26.83%と好成績だった。ある特定の資産の価格が上昇し続けたり下落し続けたりするケースは少なく、各ファンドタイプの年間ランキングは毎年変わっている(図表1)。

(図表1)ファンドタイプ別年間騰落率の推移

どの資産の騰落率がトップだったかは年ごとの市場環境によって異なり、上位を予想して当て続けるのは難しい。このため投資資産を分散させて資産全体の値動きを安定させるのは有効な方法だ。単一ファンドで分散投資しているバランス(資産複合)型がランキングのほぼ中位で推移し、安定しているのも見逃せない。資産分散するうえで参考となるのは、2つの資産同士の値動きの関係を数値化した相関係数や、各金融機関が提案するモデルポートフォリオだろう。

■長期保有で値動きを安定させる

相場は短期間でみると一時的な要因により大きく変動することがあるが、長期で保有するほど短期的な相場の値動きに左右されにくくなる傾向がある。資産分散に加えて長期保有するとリターンが平準化され、リスク(価格の振れ幅)の安定化が期待できる。

国内債券型、国内株式型、海外債券型、海外株式型の代表的な4つのファンドタイプに均等に投資し、1年間保有した場合と10年間保有した場合の年率リターンを比べたところ、1年間保有した場合には資産分散していてもリターンにばらつきがみられたが、10年間保有した場合には値動きが5分の1以下に安定化した(図表2)。長期保有すれば必ずプラスのリターンを確保できるとは限らないが、資産分散に加えて保有期間を長くすれば、一段とリスクの軽減効果が期待できそうだ。

(図表2)

■時間分散で投資タイミングに悩まない

長期投資するうえで、一度にすべてのお金を投資するのではなく、何回かに分けて投資したり毎月一定額ずつ積み立てたりするなど、購入時期を分散(時間分散)する方法が有効だ。投資する際には一番安いときに買って一番高いときに売りたいが、そのタイミングをとらえるのはプロの投資家でも難しい。毎回一定の金額を継続して投資する「ドルコスト平均法」と呼ばれる方法では、高い時に買い過ぎたり、安い時に買い損ねたりするのを避け、一度に購入するよりも平均購入単価を低く抑えることが期待できる。

ただ、これらの方法でリスクの軽減効果は期待できるが、リスクがすべて無くなるわけではないことは留意しておく必要がある。

(QUICK資産運用研究所 戸崎志賀)

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