2019年6月27日(木)

出所不明の香港ウナギ6トン 日本輸入、養殖稚魚の8割 ワシントン条約で批判も

2019/3/25 11:07
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出所の不透明さが指摘される香港産のニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」を日本が2018年12月と19年1月に計約6トン輸入し、同じ期間に日本の養殖池に入れられた稚魚の約8割を占めることが日本の貿易統計や関係者の話から25日、明らかになった。

香港にはシラスウナギ漁の実態がほとんどなく、輸出を禁じる台湾などから不法に持ち出された可能性が高いと指摘される。5月下旬からスリランカで開かれるワシントン条約の締約国会議でニホンウナギの国際取引の透明化が議題に上る予定で、日本への批判が出る可能性がある。

財務省の貿易統計によると、日本は香港から昨年12月に約1.6トン、今年1月には約4.4トンのシラスウナギを輸入。漁業の実態がある中国や台湾からはゼロだった。

一方で水産庁によると、この間に日本の養殖池に入れられたシラスウナギは計6.2トンだった。 日本国内のシラスウナギの今年1月末までの総漁獲量は1トン余りと昨期を下回り、過去最低となる可能性もある。池入れ量の残り5トン程度は香港産と考えられるという。 香港産の残り約1トンは、輸入と池入れの報告時期にずれがあるため池入れデータに反映されていないとみられる。

香港からのシラスウナギ輸入は、台湾が輸出を禁じた07年以降に急増。関係者は、台湾などから不法に持ち出されたものが「香港産」として日本に入っていると指摘する。ニホンウナギは絶滅危惧種で、国際取引の透明化とシラスウナギのトレーサビリティー(生産流通履歴)確保を求める声が国際的に高まっている。〔共同〕

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