英首相、強まる辞任圧力 離脱協議迷走や発言に反発

2019/3/24 21:33
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【ロンドン=中島裕介】英国の与党・保守党や閣内からメイ首相の辞任を求める圧力が急速に高まっている。欧州連合(EU)離脱を巡る混乱を議員のせいにするような発言や、離脱延期に関するEUとの折衝で英国案が拒否されたことなどが直接の引き金だ。首相側は辞任を否定するが、今週、英議会で英・EUの離脱案が否決されれば、辞任圧力がさらに強まることは避けられない。

辞任圧力が強まるメイ英首相=ロイター

辞任圧力が強まるメイ英首相=ロイター

24日付の英紙サンデー・タイムズは、複数の閣僚が首相に辞任を促す計画があると報じた。複数の英メディアはメイ氏が辞任した場合には、閣内から暫定首相を立てる案があると報じている。

保守党内からは強硬離脱派と親EU派の双方から辞任を求める声が強まっている。英BBCによると、複数のベテラン議員が「辞任を約束すれば、議会はメイ氏の離脱案を承認する」と語った。ひとまずメイ氏の離脱案で合意なき離脱を回避し、その後のEUとの経済関係の詳細を固める交渉は後任首相が担うという案だ。

ただ首相交代が確実に事態打開につながる保証はなく、英首相官邸は辞任を否定している。ハモンド財務相は24日のスカイニューズの番組で「首相や政権を替えても、問題が解決するわけではない」と首相交代に否定的な考えを示した。

21~22日のEU首脳会議では、英・EUでまとめた離脱案が可決されれば5月22日まで離脱を延期することで合意した。一方で可決できなければ「長期延期」と「合意なき離脱」の二者択一を迫られる可能性が高まっている。現段階では過去2度の採決で離脱案に反対した強硬離脱派などの勢力が翻意した様子はない。ハモンド氏も「(離脱案の)可決は難しい」と認めている。

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