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なぜ個性派消えた? 権藤・野茂両氏が対談(後編)

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2019/3/28 6:30
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NOMOベースボールクラブを率い、独自の挑戦を続ける野茂英雄氏と、独特の視点の評論を展開する権藤博氏に、理想の監督像など、プロ野球や社会人野球への思いを語り合ってもらった。

権藤 メジャーに挑戦した野茂が、教えてくれたことの一つが「自己管理」の大切さだった。メジャーはあまり練習しないようにみえるけれど、それは選手が自己管理を徹底しているからで、陰でやっている努力がすごいんだ、と。何もしていないようにみえても162試合を戦える、練習しなくてもこれだけできるんだっていうところに、プライドを感じたね。自己管理でいえば、思い出すのが佐々木(主浩)大魔神の話。日本にいたころ、オフにはゴルフをするくらいで何にもしなかったんだ。それで、メジャーで1年目を終えて帰ってきたときに「ゆっくり休んで、また来年頑張ってくれ」って言ったら「権藤さん、ゆっくり休んでなんかいられませんよ」って。あの佐々木がオフの間も練習をやるようになった。大魔神の口からあんな言葉が出るとはね。

語り合う権藤氏(左)と野茂氏

語り合う権藤氏(左)と野茂氏

野茂 それだけ体力が要るっていうのがありますよね。あとは責任感です。投手には初戦から162試合目まで登板機会があって、1年間、最後まで抑え切らないといけない。加えてプレーオフ(ポストシーズン)も、となったら、もっと抑え切らないといけない。それが選手にとってのプレッシャーみたいなものになるんです。(だれにいわれなくても)練習するようになります。

「あこがれていたタフさ」

権藤 確かに162試合戦い続けるのは大変だものね。

野茂 僕らのときを代表するグレッグ・マダックス(ブレーブスなど)やランディ・ジョンソン(マリナーズなど)はシーズン260イニングくらい投げていました。ワールドシリーズまでいったら、そんなイニング数になります。そんなの、僕はやったことない。だからあこがれていたんです。タフさ、男としてのタフさですね。もし中6日で投げたら、260イニングなんか絶対いかないんです。彼らは中4日で、しかも七、八回まで投げる。年間35試合くらいに先発して、プレーオフまで投げ切る。それをまた何年も続けるわけでしょう。それって、男として断然格好いいですし、魅力ですよね。

権藤 日本は中6日だもんねえ。「権藤、権藤、雨、権藤」をやれってわけじゃないけれど。

野茂 高いパフォーマンスを備えて、人気もあり、そこに加えてタフであることが、アスリートとしてどんなにすばらしいことか。野手でも毎試合出て、毎試合全力プレーでやっている選手を見ると「ああ、ええ選手やな」と思うし、そこのタフさはだれにもまねできないものだと思います。

権藤 メジャーは基本的に自己管理だけれど、米国に行った当初は練習が思ったより長い、とこぼしていたこともあったよね。

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