名古屋市、熊本の会社の工場設置許可取り消し 汚水排出
基準を超えた汚水を名古屋市港区の工場「バイオプラザなごや」から排出したとして、水質汚濁防止法違反罪で元社長らが起訴されたのを受け、名古屋市は23日までに、廃棄物処理法に基づき、工場を運営する廃棄物処理会社「熊本清掃社」(熊本市)に、工場の設置や廃棄物の運搬などの許可を取り消す処分を出した。
また市は同日までに、2016~17年度に交付した補助金と加算金の計約2586万円を返還するよう同社に求めた。
市によると、工場は食品廃棄物を肥料化する施設。17年11月~今年2月に名古屋港へ出す排水を検査した結果、12回にわたってCOD(化学的酸素要求量)が水質汚濁防止法の基準を超えていた。
同社を巡っては、愛知県警が1月、同法違反容疑で元社長と社員を逮捕。名古屋地検が2月、元社長と同社を起訴した。社員は罰金50万円の略式命令を受けた。〔共同〕