2019年9月20日(金)

茨城・常陸太田市が避難訓練 東海第2原発事故を想定

2019/3/23 16:24
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茨城県常陸太田市は23日、日本原子力発電東海第2原子力発電所(同県東海村)の事故を想定した避難訓練を実施した。市民や市職員ら約300人が参加し、バスによる避難や汚染検査(スクリーニング)などの手順を確認した。2018年1月に広域避難計画を策定して以降、初めての訓練で、その実効性を高めていく狙いがある。

市は市役所内に災害対策本部を設置し、状況確認や市民への情報伝達にあたった(23日、茨城県常陸太田市)

バスに乗り込む避難訓練参加者

防護服を着た担当者から汚染検査(スクリーニング)を受ける訓練参加者

訓練は22日に原因不明の事象で燃料プールの水位が低下し、23日に放射性物質が放出される事態になったと想定。警戒レベルを上げながら、バスでの避難や屋内退避などを訓練した。バス避難では避難中継所からスクリーニング場まで約29キロメートルを移動。道路工事の影響で50分かかり、当初予定より10分遅れた。

このほか、訓練を知らせる防災無線では「音声が聞こえなかった」といった市民からの問い合わせが36件あった。市内向けに配信したエリアメールが隣接する那珂市にも届いたとも報告された。

訓練終了後、大久保太一市長は「(訓練の)条件整備がきれいすぎたかもしれない。どれくらいの人がバスで避難するのかなど数字で把握しないと実効性ある計画には結びつかない」と講評。今後、避難時の移動手段や予定する避難先などについて市民アンケートを実施する考えを示した。

訓練に参加した住民の男性(68)はスクリーニングの方法などについて「参考になった」と評価。また別の男性(70)は「常陸太田は東海第2原発から近い地域で、(事故を)危惧している」と話した。

広域避難計画は避難先や経路などの概要を示した「基本計画」との位置づけ。避難のより詳細な手順などを記した「実施計画」の策定に向け、今後も広域避難訓練などを重ねていく方針だ。

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