2019年4月26日(金)

氷川ブリュワリー、原材料「オールさいたま」で

サービス・食品
南関東・静岡
2019/3/22 22:00
保存
共有
印刷
その他

さいたま市大宮区のビール醸造所、氷川ブリュワリーが市や埼玉県と協力し、オール埼玉県産、さいたま市産ビールの開発を進めている。さいたま市の原材料を使った「オールさいたまクラフトビール」を試験的に醸造し、9日にそごう大宮店(同市)で試飲会を開いた。東京五輪などを見据え、改良を重ねてさいたま市の新たな名産品にすることを目指す。

オールさいたまクラフトビールの試飲会には行列ができた(9日、さいたま市)

醸造にあたり、県が明治時代に海外から入ってきたビール麦を改良し、品種保存していた「ゴールデンメロン埼1号」の種子を提供した。ゴールデンメロン埼1号は改良を重ねた品種と比べて背が高く倒れやすいが、市内の若手農家で構成するさいたまヨーロッパ野菜研究会のメンバーが協力して栽培した。

ホップは市の農業試験場「見沼グリーンセンター」で4年前から試験栽培しており、今回は「チャレンジャー」というホップを使った。

18年に収穫した麦は50キロ。2キロは翌年の種もみに使うために残し、醸造できたビールは6リットルだった。試飲は一口ずつ程度となったが、多くの人が列に並び、関心の高さをうかがわせた。同社の菊池俊秀社長は「澄んだ色合いで、すっきりした味わいになった。深みを加え、自慢できるものに改良したい。これがスタート」と話す。

全て市産、県産といっても簡単なことではない。ビール麦の多くはビール大手との契約で栽培されており、埼玉県内で広く栽培されている「彩の星」を地元企業が使うことは難しい。県内では行田市のNPO法人、行田観光物産会が18年から地元産の麦を使ったビール「麦乃王」を販売しているが、同市の農業法人、はせがわ農園が育成者の優先的権利が消滅している「ミカモゴールデン」を探し当てることから始めた。

氷川ブリュワリーは行田市産ミカモゴールデンを使ったビールも醸造した。プロジェクトに協力するさいたま市産業創造財団は「県内関係者の連携を広げ、『埼玉の味』といえる本格的なビール醸造ができるようにしていきたい」としている。

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報