2019年7月21日(日)

カンボジア初の高速道路着工 中国が全面支援、強まる影響力
投資額2000億円強

2019/3/22 18:00
保存
共有
印刷
その他

【プノンペン=大西智也】カンボジアで初めての高速道路の建設が22日、動き出した。首都のプノンペンと南部の港湾都市、シアヌークビルを結ぶ大型プロジェクトで投資額は20億ドル(約2200億円)。中国政府系企業が負担し、総延長約190キロメートルの区間を2023年に完成させる。独裁体制が続くフン・セン政権の中国依存が一段と強まりそうだ。

22日、高速道路の起工式に出席したカンボジアのフン・セン首相(中央)

同日早朝にプノンペン市郊外で開かれた起工式には中国側から孔鉉佑外務次官や工事関係者らが出席。フン・セン首相は「中国政府が決断しなければなし得なかった高速道路だ」と強調した。両都市間の所要時間が半分以下になることへの期待感も示した。

事業を手掛けるのは中国政府系の中国路橋工程(CRBC)。カンボジア政府は2018年に「建設・運営・譲渡(BOT)方式」の事業としてCRBCと契約した。プノンペンとシアヌークビル間の貨物量はカンボジアで最大規模という。

シアヌークビルには国内唯一の深海港があり、カンボジア最大の輸出拠点として重要性を増している。プノンペンからはほぼ平行して国道4号線が走っているが、片道1車線で「渋滞が慢性化しており、道も良くない」(物流業者)。新たな高速道路は片道2車線。所要時間は5時間前後から2時間~2時間半程度に短縮する。

カンボジアは2000年代半ばまで日本が最大の援助国だったが、現在は中国に投資や援助資金を大きく依存する。フン・セン首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で中国の立場を代弁することが多く、中国の影響が強まることでこうした傾向がさらに強まる懸念が出ている。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。